:今回紹介するのはマクドナルドのCEOである原田泳幸さんの本です。ハンバーガーで社会を変える。この本はマクドナルドという場所から働く事の意味、そして経営を綴ったものです。たかが数百円のハンバーガーと侮るなかれ、その中には綿密な戦略と人材育成の秘訣が満載だったりします。

:1,000円のハンバーガー、おこずかいを握りしめて買いに行ったけど、美味しかったなー。マクドナルドって一時期はイメージが悪かったけど、最近は凄くおしゃれなイメージが強いよ。

:そうなんだ。7年連続の売り上げ減少から一転の増収へと変わった。まず、原田さんは不採算店舗を閉鎖するのではなく、1店舗の売り上げをいかに上げるのか?という事が重要だと言っているんだ。

:彩、コーヒーは苦手だけど、店員さんの明るい感じとか丁寧な対応は凄く嬉しいなーって思う。

:この本を読んで共感した事は、原田さんの経営手腕だと思いました。例えば、こんな話があるんだ。マクドナルドのレジの不手際でお客さんから消費税を2重に取ってしまった。その金額自体は数千円というレベルだった。でも、その事実を知った原田さんは新聞に2,000万円の費用をかけて謝罪広告を掲載したんだ。マクドナルドでは全ての問題が30分以内に社長である原田さんの元へ届くようになっているそうです。

:普通の企業だったら、隠蔽しちゃうと思う。でもそこで謝罪広告を出すって凄い!

:この本の魅力は勿論、マクドナルドの復活を描いた部分なんだけど、人材育成やキャリアという面でも表示に参考になる本なんだ。例えば、こんな事を綴っている。
日本の文化を知らずにグローバルプレイヤーになれると思うな。
よく、若い人は働いている企業に不満を持って転職する場合があります。しかし、それは逃げだと原田さんは言う。結局、同じように「仕事が嫌だ」といった理由で企業を転々としてしまう。原田さんは、最低でも5年間を同じ会社に勤める事を薦めている。それでも、得るものが無ければ、その時点で転職すればいいと言っている。

:彩がバイトしている先の上司って彩の事をすっごいやらしい目で見るんだ。辞めちゃおうかなーって思うけど、バイトの時給がいいんだよね。

:それは何とも言えないな、、。

:「ミスをしないのは仕事をしてない証拠」だと原田さんは言う。少しミスがあった方が成長できる。仕事をして全ての事上手く行くとは限らない。できる人間ほど失敗をしていると言うんだ。
「リーダーに求められる力とは何か?」といった質問をされた場合には、「チームのパフォーマンスを最大化するための自分の振る舞いに方について自己管理できる能力」と答えるようにもしている。
ハンバーガーに人生を掛けた男の物語。本当の意味でのリーダーとは社員の事を考え、組織のパフォーマンスを最大化する事なのかもしれません。