企業買収という言葉を聞いて、何を思い浮かべるだろう?livedoorによるニッポン放送の買収であったり、ヘッドファンドによるブルドックソース買収のように、日本人にとって買収とは(=乗っ取り)というイメージが強い。しかし、買収自体が悪いわけではなく、買収によって事業規模を拡大し、海外市場に打って出る事だってできる。本書では結婚を例に、企業買収における裏側を綴っている。

買収を買う側と売る側に例えるなら、間に入って取りまとめる調査をするのが、本書の著者であったりする。SoftBankのボーダフォン買収によって新しい携帯キャリアの姿を構築した。結婚に例えるなら、円満な結婚も悪い結婚もある。
デューディリジェンスというのは、いわゆる身上調査です(以下「DD」と略します)。一般にビジネス、会計・税務、法務の分野について行われることが多いものの、業種によっては、人事、IT、環境、知財等の新しい分野に関するDDも最近増えています。
事前には知らなかった問題が発覚して、買収が上手く行かない時だってある。円満な結婚、それが社会をより良くする。買収は決して珍しいことでも、悪い事でもない。最後に著者は、「幸せな結婚が増える事で、日本が活性化されたらいい」と著者は締めくくっている。

ただ、買収というスキームを扱っているだけあって、買収に興味が無い人にとっては退屈かもしれない。ちょっと専門的な1冊です。