先日書いた「ぼくが「本」をテーマにブログを運営する、たったふたつの理由」の延長のような記事です。前回の記事でも書きましたが、僕が書評をする一番の理由は自分へのフィードバックの要素が強いです。例えば、本を読んで知識を得る事が目的だったりします。で、最近何かと「書評ブログは儲かるらしいぞ!」という噂を聞きます。でも正直に言って、この業界(?変な言い方だけど、、)は儲かりません。

確かに、小飼弾さんなどは月収で何十万円もアソシエイトで稼いでいるらしい。

でも殆どの人が稼げないで終わる可能性が高いです。だってアフィリエイト業界ですら月に1万円稼ぐ人が少数派なのに、書評だけ別枠っていう事はないじゃないですか?はっきり言うと、「書評で食べて行く事は殆どの場合において無理」です。その理由は幾つも挙げられますが、一番の理由はずばり本記事で言いたい事。

1.そもそも需要が無い。


という事です。

例えば、本の業界で1万部がヒットとされています。つまり、1万人が実際に手に取って購入したという事です。大抵の本は数千部程度で書店から去ります。ネットはよく検索エンジン経由のアクセスが多いと言いますが、大抵の場合はAmazonや楽天ブックスといったネット書店にアクセスしますよね。そこでレビューを読んで購入するか、決めるわけですが、さらにネットの書評を読んで購入を決断する人なんて殆ど皆無です。有名書評ブログが人気なのは、検索エンジン経由というよりも地道に積み上げた固定読者に由来している部分が大きいです。

1万部しか売れない本で、しかもネット書店で検索した上でさらに書評まで読んで購入する。大体、検索エンジンは3位までが殆どのアクセス数を稼ぐと言いますが、大抵の本で1位はAmazonです。2位は出版社のページである事が多いです。3位に運良く食い込めれば良かった、、わけではなく、僕のブログもそうですが、3位でも1日に10アクセスも来ません。むしろ、もっと少ない場合が多いです。

だって、そもそも需要が無いわけですからね、、。
良い書評を書いたからヒットするというのは、書き手の驕りです。

だって書籍の売り上げはずっと右肩下がりですよ。つまり、本が売れてないって事!

それは、例えるならアンパンマンの超マイナー(1回しか登場してないような)キャラクターについて毎日書くようなものです。なんでアクセスが来ないんだろう?ではなく、需要が無いんです。

書評で成功する方法は簡単に言えば1つしかありません。

地道に更新して固定読者を獲得する。


固定読者さえ獲得できれば、例えば記事の善し悪しで本の売れ行きが変わります。「目頭が熱くなった」とか「過去最高の出来」とか書けば売り上げを伸ばす事ができます。ただもし、ネットで成果を出したのであれば「書評」ではなく、Apple系のニュースサイトをおすすめしておきます。それでも「書評」を書きたいのであれば、ウェルカムですよ。

もっと本が売れてくれると嬉しいのですが、やっぱり本は一部の人の嗜好品的な意味合いが強いようです。