今、ニュースではジブリの宮崎駿監督の引退が話題になっている。「ルパン三世 カリオストロの城」で始まった長編アニメ作品。そして、時を経て「となりのトトロ」が国民的なヒット作となり、そして最後は現在公開中の「風立ちぬ」。ただ、実は宮崎監督が引退を宣言したのは今回が初めてではないようだ。その様子が、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんが出演したラジオ「The Lifestyle MUSEUM」で2008年に語っていた。丁度、「崖の上のポニョ」が公開されていた時期と重なる。

それによると、
鈴木 彼がね、67才なんですよ。年が明けると68になるんで『これが最後だ』ってことをね、ずーっと言ってたんですけどね。これっていうのはポニョが。

鈴木 これあのぉ、誤解されるとアレなんですけど、、ハウルってのを前にやったじゃないですか

村田 はい

鈴木 そしたら興行成績がそれの86%って書いてあったんですよ(笑)。

鈴木 そしたら顔色が変わりましてねぇ、『えっ!』って。『もっと来ているんじゃないの??』つって(笑)

村田 ちゃんと数えているのか?と

鈴木 いや、そんなことじゃないんすけど、そしたら目の色が変わりましてね、『鈴木さん』って言うから「どうしたんすか?」つったら『俺もう一本作る』って言ったんですよ。


鈴木 あのねぇ、ハウルって作品がちょっと大人っぽい作品だったんですよ。

バラカン うん

鈴木 それでぇ、やっぱり子供に観てもらわなきゃいけない?アニメーションって手法は元々子供のものだから・・・で、それで自分としてはそういうモノを作ったつもり?そうすりゃ、おのずと何となく、お客さんが増えると思ってたんですよねぇ。

バラカン あぁー

鈴木 そしたらそれがそうじゃないってことが分かってショックを受けたらしいんですよ(笑)。
その最後の作品が「風立ちぬ」という事になったわけだか、本人が会見などで「ファンタジーを作れる時代じゃないんです」と語っていた事が印象的だ。「風立ちぬ」はどちらかと言えば、大人向けの作品だが、興行的には成功を納めている。また気が変わってアニメを作る事を期待して、今回の記事を締めくくりたいと思う。