宮崎駿監督の引退発表を受けて、日本テレビは金曜日の9時に放送している映画枠「金曜ロードショー」の内容を急遽変更し、宮崎駿監督作品の「紅の豚」を放送する事が分かった。この放送9月6日は宮崎監督の引退会見と同じ日。スタジオジブリと親交の深い日テレだけあって、感謝の意味もあるのではないだろうか?通常の予定では、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」は20日に放送される。

紅の豚を選んだ理由として、金曜ロードショーの谷生俊治プロデューサーは「『紅の豚』の舞台は『風立ちぬ』とも重なる1920年代で、日本とイタリア、とその国は違うものの、飛行機に熱い情熱を傾けた男を描くなど、複数の共通点があります。加えて、ファンの間でも人気の高い名作です。そうしたことを鑑みて、今回放送するにふさわしい作品と判断しました」と説明している。ただ、ファンの間では賛否両論で「ふざけないでほしい新作の映画の宣伝も兼ねてるんだからウルヴァリンが先でしょ」「声優の納谷悟朗氏が亡くなられた際にも「カリオストロ急遽放送」みたいな対応、もしくは多少のコメントなり流して欲しかったです。毎年ルパン新作を放送してる番組側として一切スルーしたのは当時どうかと思いました。」といった批判的なコメントも寄せられている。

その上で、トトロやナウシカではなく、紅を選んだ日テレサイドの判断にも賛否が分かれそうだ。