今、テレビを取り巻く環境は大きく変化している。例えば、かつてはテレビの前に、しかも放送時時間にその場に居なければコンテンツを消費する事ができなかった。家庭での娯楽中心がテレビだった時代はいいが、生活の多様化によりビデオ、そしてHDDレコーダーの普及によって、テレビの見方は大きく変化しているる。特に、デジタルネイティブにおける生まれた時からネットやパソコンが普及していた世代にとって、テレビは古いものとされている。


最近は、自宅にテレビが無い。テレビを殆ど見ないという若者が増えているそうだ。一昔前の若者のバイブルであったテレビが携帯やスマホの普及によって、その存在感は大きくて低下している。本書はずばりコンテンツ先進国のアメリカをを例に、テレビのコンテンツの未来を問う。ただ一言いうと、これは紙の本の必然かもしれないが、2010年と2013年の様相は大きく変わりつつある。当時は最新だった物が今は違っている。誰が、GREEやモバゲーが衰退してパズドラがヒットすると予測しただろう。

アメリカの例だが、既にテレビ広告縮小傾向にうるそうだ。それは景気後退といった外因ではなく、既にテレビという媒体が広告の王様としての地位を返上している部分にある。日本でもニコニコ動画やYouTubeがそうだが、より多様なコンテンツの仕方、今まで一つになっていたものが分散している。ただ、それが悪いのか?というとそうでもなくて、YouTubeで個人が数百万円、数千万円稼ぐように、面白コンテンツは消費したい。ある意味でコンテンツの多様化だ。

ただ、この時代にあってもハリウッド大作のようにお金を掛けて作ったものが支持される事は事実だろう。60インチのテレビが普及しても映画館に足を運ぶ人は多い。ある意味で昔はパイプラインが優位性を発揮していたが、これからの時代はコンテンツそのものが力を持つ時代になるだろう。それは企業かもしれないし、個人かもしれない。

日本では無料放送が当たり前だが、世界を見渡せばケーブルテレビの市場規模の方が大きかったりする。コンテンツは有料、それは映画のようにテレビ番組においても適応れるかもしれない。

今までのように、流したらから消費されるという時代ではない。
ただ、2013年になった今でもコンテンツ業界は新しい収益モデルを模索している。それはこの先も続くだろう。