TBSラジオで放送されている「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」 という番組。知っている人は超知っているけど、知らない人はまったく知らないという番組。その中での人気コーナー「シネマハスラー」(企画が変わって、今はムービーウォッチメン)というのがある。まぁ簡単に言えば、映画1本の魅力を15分〜30分で語るコーナーなんですが、これが面白い。宇多丸氏の豊富な映画知識から発せられる言葉と、的確な映画評が聞いていて心地いい。そうそうっ!みたいな?


時には大絶賛する一方で、時には酷評する。それがシネマハスラーの魅力。「ここはこうでしょ」とか「映画愛が感じられない」という熱い語りは心に響く。映画として酷評していても、それが面白い。本書ではその中から一部の回を文章化。確かに、言葉に比べると文章ではニュアンスが伝わらない部分もあるが、それはYouTubeて確認すればいい。とにかく痛快で的確。映画が好きなんだなー、宇多丸氏。

「カンフーくん」
「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」
「ノーカントリー」
「靖国YASUKUNI」
「クローバーフィールド/HAKAISHA」
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
「少林少女」
「ミスト」
「隠し砦の三悪人THE LAST PRINCESS」
「幻影師アイゼンハイム」
「崖の上のポニョ」
(他)

一番面白かったのは、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」の回。
ここで少し抜粋してご紹介する。
あの主題歌あるじゃないですか。「ポーニョポニョ」ってやつ。あれが出来た時点で、こと興行的な面に限って言えば、勝ちですよ。やっぱりすげぇって思いますよ。だって、ここ10年ぐらいで流行った歌の中でも、どいつもこいつも、バカにしたニュアンスを含めてですけど、あんなに全員歌っているってのは久しぶりですよね。
だって信じられます?波の1個1個に目玉が付いてんだよ!あと、ポニョの妹に当たんのかな?1個1個はイクラ的な、プニョプニョした柔らかそうなものが、ぐにゃーって大きな塊で動いたりして、気持ち悪いっちゃ気持ち悪いし、気持ちいいっちゃ気持ちいい。
問題点ははっきりしてて、要は長編向きじゃないんですよ。明らかに長過過ぎるんだよ。(中略)いいじゃん「子供の無邪気な欲望の暴走が世界を滅ぼしてしまった、けれども2人は生き残った」で。そういう30分の頭のおかしい話にすれば、僕ば相当好きになった可能性ありますよ。
残念ながら絶版なので、もし欲しい方は、Amazonのマーケットプレイ等で買ってください。ちなみに、ポニョの回はYouTubeにアップされていますので、貼っておきます。やっぱり抑揚とか、文章では伝わらない部分がありますよね。熱といいますか、、。あと、編集側の抜粋の仕方はどうかとも思った。CD付けてもよかったと思うのは僕だけではないはず。