ここ数年のコナン作品では結構な良作です。劇場版に度々登場する怪盗キッド(確か、世紀末の魔術師が最初だったか、、)ですが、本編では殆ど変装した姿で登場するために(勿論、声優の声は勝平さんではない。)実際のキッドが登場する機会は少ないんですが、本作は冒頭からいきなりキッド大活躍です。こんなに活躍した作品は他にないでしょう。 まじっく快斗ファンも納得の完成度です。ちなみに、本作のもう一つの特徴として、毛利のおっちゃんの声が神谷さんから小山さんに変わった第一作目だと思います。

●あらすじ。

東京都西多摩市の国立東京微生物研究所が、7人組の武装グループによって襲撃された。そこには致死率80%のウィルスが保管されていたのだが、施設の爆破と共に不明に。「赤いシャム猫」を名乗る犯行グループが7日以内に次の行動を起こすという声明を発表した。時を同じくして、鈴木財閥の相談役である次郎吉の元に怪盗キッドから予告状が届いた。鈴木財閥保有の「天空の貴婦人(レディー・スカイ)」を盗むというもの、犯行を行うのは世界最大級の飛行船の中。予告状には東京を出発する13時から大阪に到着する19時までの6時間。キッドからは「夕方、飛行船が大阪市上空に入ってから頂きに参ります」との返事が届いたのだった。しかし、飛行中に飛行船が「赤いシャム猫」によってハイジャックされてしまう。喫煙室で発見された謎のアンプル容器。次々に感染が広がって行く?ウィルスと蘭そしてコナンたちの運命とは。

●感想。

最近のコナン劇場版は密室劇が多いですが、本作は飛行船という密室を上手く利用しています。そして、コナンとキッドの掛け合いか面白いですね。物語中盤で飛行船から投げ落とされるコナン。それを助けるキッド。物語終盤で最高の盛り上がりを見せる一方で、最後にはしっかりコミカル色を残している。ウィルス、テロ、宝石。3つのストーリーが同時進行で進む。手に汗握る戦い、そして明らかになる真実。コナン映画はこうでなくっちゃ!と思わせますね。キッドと新一が似ている(そもそも声優が同じ)という点を上手く利用している。やはり初期の名作に比べると劣りますが、ここ最近の劇場版コナンでは好きですね。

ただ、脚本面で犯人の動機と行動は意味不明です。何故、ウィルスを盗んで飛行船をハイジャックした理由があれなのか理解できなかったです。で、不満点が3つあるとすれば、最後の最後で明らかになる真犯人に関する謎解きが殆どない点と、元子役の大橋のぞみちゃんが今から考えると、完全に邪魔だという事。もう一つ毛利のおっちゃんが酒に酔って作品中の大半が寝ているシーンだという点です。

そして、最後に超重要ですが、ラストが終わってエンドロールが流れた後にもう一シーンあります。決してエンドロールで席を立たないでください。超重要です。