ボクは舛添さんに悪いイメージはありません。ああこのおっちゃんまたテレビ出てるな、という感じで、それほど注目もしてませんでした。それが猪瀬さんの電撃辞任でぶわーっと盛り上がって、東京の都知事になった。言わずもがな注目せざるおえない。これは前もって言っておくと、ボクは東京が成長する=日本が復活するという構図がどうも好きではない。確かに、東京は日本の首都であって、発展は良い事だと思います。でも、今の日本の問題って東京が発展し過ぎて、他の地域が衰退している事にもあると思います。
さらに発展しますか東京さん、、。
本書は構成としては、舛添さんがこれからの都政で行う事が簡単にまとめられた本です。確かに、オリンピックを起爆剤に発展する事は戦略として間違いではない。舛添さんは東京オリンピック開催はアベノミクス「四本目の矢」だと言っている。さらに、自身の両親を介護した経験(これが舛添さんが政治家を目指した原点)からの老人の介護問題の取り組み。小さな行政。でも福祉の面では大きな行政を目指す。ただ、この本はもの凄く優等生的な本なんですよね。逆の意味では、石原・猪瀬都政でも出来た事なのでは?とも思ったりする。本の面白さという意味、エンターテイメント的に言えば、それこそ田中角栄「列島改造論」みたいな未来を感じさせる発言が欲しかった。極端に言えば、東京を23区から46区に再編します。えーーっっ!みたいな?舛添さんは能力的には劣ってないとは思うけれど、あえて本という媒体で出版した理由は皆無です。これだったらブログの記事で十分です。都民ならまだしも、都民以外だったら、この本の内容はあまりにも薄いです。