平成生まれを総称する言葉として「内向き」「閉鎖的」「コミュニケーション能力(コミュ力)が低い」「打たれ弱い」「草食系」なんて言われます。

でも、僕たちはそんなに悪い国、悪い時代に生まれたのだろうか?

平成生まれって、そんなにかわいそうな世代なのだろうか?

昭和生まれからすれば、平成生まれは考えれないというのが本音でしょう。まぁ平成も25年近く経っているので、AKB48やテレビに若手アイドルの殆どが平成生まれだと思います。

本書のテーマは「愛国心」です。本書では、大学時代から海外にボランティアで活動した経験や、自身が未承認の国「ソマリランド」でe-ラーニング(著者が東進ハイスクールのビデオ授業が元)を普及させようとしている体験を綴るという内容です。本書の凄い部分は赤裸裸という一言に尽きると思います。

僕たちは、すばらしい国、すばらしい時代に生まれた。

僕たちほど世界で自由を謳歌できる世代は、いままでの日本にはいなかった。

確かに、殆どの若者は「海外に行きたくない」「日本で暮らしたい」という思いを抱くと思います。しかし、一歩海外に出て俯瞰視点で見る日本。そこで見えた
本当の姿こそ、平成生まれが抱く「愛国心」なわけですね。素直な日本。平成生まれは悪くない。日本は素晴らしい。教科書で語られる偽善たっぷりの道徳ではない、本音の日本感。それが本書の素晴らしい点です。

●若者は内向きか?

たぶん、大半の日本人。特に、平成生まれは「内向き」であり「草食系」である事は事実だと思います。スマホで「パスドラ」をやって、LINEでなれ合っている事が世界の全てだったりするわけですね。ある意味で刺激になるんじゃないか?こういう平成生まれがいるっていう事に、、。

●800円で疑似体験できるお得感。

勿論、ハードルは高い。海外に行く事も含めてね。ただ、この本は成功本でもビジネス書でもない。NPOで大金が稼げるわけでも、ビジネススキルが身に付くわけでもない。

だからこそ、本書で疑似体験する事に意味があると思います。たぶん、有名大学に入って何の疑いもなく大企業に就職できれば、沢山のお金が稼げるわけです。そんなNPOなんてやらなくても。でも、人生それでいいのかな?っていう強い思い。800円そこそこでこの内容だったら、パズトラの魔法石10個分だから、絶対おすすめですよ。