映画雑誌「FLIX」で2001年から連載を続ける著者が、その中からハリウッド業界に関係する箇所をまとめたものです。2001年の連載も含むので、多少の加筆はあります。ハリウッドと言えば、華やかなイメージかある一方で、その裏側ではお金であったり権力がはびこっている。その裏話が結構面白いわけです。以下、簡単にへぇーと思った部分を紹介します。

1990年代まで制作費が2億ドルを越える作品はタイタニックしかなかったけど、21世紀に入ってからは30本近くがこれを上回っている。宣伝費も40億円を越えて、その問題に対してハリウッドが出した結論は、人気のシリーズもの。そして、人気キャラクターを使用した作品を作る事だった。既に北米での売り上げだけで制作費を回収する事は難しくて、世界的に展開する必要がある。

スピルバーグの映画「リンカーン」はもう少しでケーブルテレビ行きだった。

ターミネーターは曰く付きの作品。ターミネーター4を制作したスタジオが公開直後に破産したり、作品毎に制作会社が変わっている。最初は筋肉むきむきの俳優が演じる低予算の映画だった。ヘムデールという制作会社は数年しておかしくなった。そして、その後の2が500億円を越える大ヒット。しかし、その制作会社も数年して倒産してしまう。21世紀フォックに売りにいくが、損得的な関係で流れた。そして、さらに別の人物が総計15億円で権利を買い取った。2015年に5が公開される予定らしいけれど、権利の時点で15億円も使って元が取れるのか?という不安はある。

足りない資金はクレジットで。日本からは信じられないが、アメリカでは大ヒットの夢を見て多くの企業や個人が映画を制作している。しかし、全ての映画において潤沢な資金があるわけではない。そんな時に裏技的な方法として、クレジットカードで借金をして制作費を調達する方法があるらしい。クレジット会社的にも、将来的に返してくれれば問題ないと、貸してくれるらしいです。でもその中でも成功できるのは一握りの映画でしかない事は言っておきます。

ルーカスの改悪。スターウォーズシリーズで知られるルーカスは新しいDVDが出る度に編集を変える事で有名らしいです。最新版のDVDではダースベーダーが改心し、皇帝を突き落とすシーンで、あろうことか「ノーーーーー」という台詞が入ってしまった。ファンからは不買運動すら起きたらしいです。

気になる方は本書を手に取ってみてはいかかでしょうか?