クリス・アンダーソン氏の本は「FREE」「メイカーズ」と殆ど全て読んでいますが、このロングテールが元祖でありベストです。ロングテールの存在自体は、「あれ、ニッチの商品も売れるんでしょ」と概略だけ知っている人は多いと思います。しかし、ロングテールの本質はニッチの商品が売れるだけではなく、市場のあり方全てが変わってしまうという事です。

●ロングテールとは何か?

ロングテール=ネットの進歩によって、通常店舗では扱えないほどの在庫がほぼゼロコストで置けるようになった。ある統計を取ると、ヒット商品が全体の過半数を稼ぐ事は事実だけれども、商品のランキングをどんどん下に遡っても、売り上げ数はゼロにはならない。どんなニッチな商品であっても、少なからずの需要は存在するわけです。

●ロングテールの中のニッチのニッチ。

ネットの普及によって趣味思考は細分化している。今までのような爆発的なヒットは売れなくなりつつある。CD売り上げの推移を見ても、上位の大半は1980年代〜90年代に生み出されている。

●ロングテールの追い風。

1.生産手段の民主化。商品が増えテールが伸びる。
2.流通手段の民主化。ニッチ商品の購買が増え、テールが伸びる。
3.需要と供給の一致。ヒットからニッチへ。

●ロングテールにおけるフィルタの重要性。

ロングテールにおいてニッチな商品が売れるのは事実ですが、そこで大切なのがニッチを探す何かしらのフィルタが存在する必要があるという事。例えば、Google検索。Amazonで言うおすすめやレビューだったりするわけです。これは大切ですが、ニッチだからクオリティが低いとは必ずしも言えません。

前置フィルタ。 後置フィルタ。
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