ネット時代のメディアのあり方、今までのテレビやラジオのように一方手に流すだけではなく、双方向に。そして、メディアの影響力は大きく変化しつつある、という事を綴った本です。本書の冒頭では、こんな言葉が紹介されています。
個人・法人を問わず「誰もがメディアになり得る」時代。「情報爆発時代」になった。
と。

メディアという言葉は、そもそも「媒体・媒質」を意味するmediumの複数形。
世代を越えて受け継がれるような文化的な情報をミームという。

●メディアが成立するために必要なもの。

1.発信者。
2.受信者。
3.コンテンツ。

●参加性と権威性。

簡単に言えば、参加性とは「食べログ」の事で、権威性は「ミシュラン」のようなもの。ある意味で究極的な参加性のメディアの一つが「Google」と言えると言います。

●ストック型の情報。

ストック=時間が経ってもコンテンツとして価値が劣化しない。
フロー=「鮮度が命」「今の瞬間が勝負」。

●ロシアの文豪が言った言葉。

ロシアのある文豪はこう言ったそうです。「貨幣とは鋳造された自由」であると。つまりは、稼げるメディアは自由があるという事です。勿論、自由の中には不自由もあって、何か誤った情報や間違った情報を流せばたちどころに地位が下落していく。それも含めて、自由という事なんだと思います。

●ドリルを買いに来た客。

これは有名な話ですが、ドリルを買いに来た客はドリルを買いに来ているわけではなく、ドリルで空ける穴を求めている。

●メディアの単位が個人へ。

これはまだ一部の人だけですが、ホリエモンや津田さんのように、メールマガジンやブログを使えば、個人でもメディアを持てる時代がやって来た。つまり、メディアという単位が企業や組織から個人に変わりつつある。それは、今までテレビ局が独占していたコンテンツという市場に、YouTubeを使えは個人。それこそ子供であったとしても、お金を得る時代になっているわけですね。