シリーズ3作目までは傑作であった事は間違いないです。特にボクは3が一番好きですね。で、本作は3から約10年の月日を経て公開されたシリーズ4作目(※ちなみに、2014年時点でラスト・デイが最新作)。

●あらすじ。

ある日、ハッカーたちが次々に殺害される事件が発生。警察はそれを受けて、ハッカーの一斉操作を行う事になった。娘の彼氏を監視していたジョン・マクーレンはそのー要請を受けて、ハッカーであるファレルをワシントンD.Cまで運ぶ事になった。しかし、現地に付くと武装した敵の襲撃を受ける。何とか逃げ切ったマクーレン。そして、物語は展開し、国内の交通、電気、水道、株式相場。全てがテロリストに乗っ取られる事件が発生する。トーマス・ガブリエルと名乗る犯人。そしてアナログ対デジタルの壮絶な戦いが始まる事になる。

●感想。

ある意味でダイハードはショーなんですよね。ブルース・ウィリスを使ったアクションの祭典なわけです。別にストーリーは二の次で構わない。血みどろになって、体をフルに動かして敵を倒して行く。これはオリジナル版にあるかどうか分からないけれど、吹き替えでの軽妙なギャグは見事とか言えない。その点で本作は前作中てギャグのセンスは群を抜いている。犯人の恋人である女性がエレベーターシャフトから落ちるシーンとかね、「あのカンフー使いのお姉ちゃんは落ちたぜ」みたいな事を言うわけです。敵の本陣に突入としても、それは健在。「このクソ野郎」とか普通に使います。これが面白い。で、アクションも見事で、特に見所は、トンネルで車が回転して過ぎ去るシーン。そして、アメリカが誇る最新鋭戦闘機である「F-35戦闘機」にミサイルを打ち込まれ、トラックが危ない状態になる所。

ダイハードに共通して言える事は必ずジャンプするシーンがあるという事。1で言うビルからホースで飛び降りるシーン。そして、3で言う敵の船にロープで渡るシーン。本作も勿論健在で、F-35に生身でダイブ。これぞダイハード。

ただ脚本という一面では、やや難がある。犯人は知的はあるものの、行動はあまりにも幼稚すぎる。で、本作はある意味で、アナログ対デジタル。行き過ぎた情報化社会に警鐘を鳴らす作品なわけですが、トンネルの車のシーンとか、F-35のシーンとか、最新のCGを駆使して作っているわけです。おい、どっちだい?と。本筋は無関係だけど、後々考えると矛盾がある。

何も考えず楽しめる。これが娯楽大作です。