最近、苫米地さんの本は何冊か読んでいる。「テレビは見てはいけない」とか「洗脳広告代理店電通」を読んでます。基本的に苫米地さんの本は洗脳という枕言葉は付くものの、言っている事は正論だという印象があります。

例えば、本書にも書かれているように、テレビ等で紹介される学者の殆どがメディアや政府の意向を汲んだ御用学者である点。消費税増税に関しても、財務省の意向が大きく反映されている。これは、三橋貴明さんの本でも、高橋洋一さんの方でも似たような事が綴られてますが、日本の財政がピンチである。これは財務省が作り出した幻想です。本当に日本の財政がピンチで増税やむなしという事であれば、あれだけ低金利で国債を発行する事ではない。ある意味で景気回復を政府や財務省は恐れている。円高悪玉論も政府や財務省が作り出した幻想。

日本は輸出依存度の高い貿易国家であるという事はよく言われるけれど、実は日本のGDPの大半は輸出ではなく、内需の消費で賄われている。簡単に財政を好転させる方法は、消費を増やすしかないわけです。それを財務省は消費税の増税によって抑制している。震災復興利用した官僚。これだけの状況なのに国民が立ち上がらない理由は、メディアという媒体によって「本書で言う洗脳経済」国民が洗脳されているという事だと思います。

本書で知れるのはあくまで概要まで、それ以上の事を知りたい方はもっと専門書をどうぞ。