スウェーデンというと高福祉というイメージが強いです。でも実は、スウェーデンは世界とも戦える競争力を持った国である事はあまり聞きません。例えば、法人税は30%台で世界に誇る大企業。例えば、ボルボ、エリクソン、IKEAなど数多くの企業を輩出しているわけです。
確かに、国民の負担率はかなり高い。でも、その一方で高福祉という事は事実です。ただ、失業しても300日までは国が給料の60%〜80%まで払ってくれる。日本での導入も噂される国民総背番号制度もいち早く実施している。そして育児保護や子供への補助。別に全てを真似する必要はないけれど、ボクが本書を読んだ感想は、政策が一貫しているという事です。人材こそが最高だという思いが強い。噂によれば、日本とスウェーデンを比較すると、負担率はそれほど違いはないらしい。でも、日本がAという場所でお金が足りないから増税しよう。Bが足りないからお金を取ろう。まったく一貫性がないわけです。
スウェーデンという国家を見る上でこれほど詳細に分析している本はありません。
とりあえず、これだけ読んでいれば一通りの事は分かります。