本作を含めてほぼ全てのダイハードシリーズを見てます。

ただ、間違いなく本作は駄作です。あのダイハードシリーズはどこに行った、あの思い出はどこ行った?といった感じです。これは他に見られた方もレビューしてますが、全てにおいて雑です。確かに、前作4.0から6年が経過してCGという点では優れていると思います。冒頭のベンツと装甲車のカーチェイスのシーンも、ビルでのヘリからの銃撃シーンも派手です。でも脚本が最悪なんですよね。ダイハードって割と悪役に整合性があったじゃないですか?4.0で言う銀行のデータを全て盗み出して巨万の富を得るとか(あれはあれでバカだったけどね、、)、3で言う爆弾テロに見せかけて大銀行の金塊を盗むとかですよ。でも本作の敵役は、何がしたかったのかイマイチ理解できない。少し離しが逸れますが、マクーレンの傍若無人ぶりはシリーズ随一です。そこは褒めてあげたい。計4台の車を見事に盗み出した。(60セカンズかいっ!)途中で盗むベンツのGクラスも普通に新車だったら1000万円越えますからね。

ただ、本作の舞台がロシアっていう所が凄いです。4までたったら「俺はニューヨーク市警のマクレーン」で通ります。(まぁCTU連邦捜査官のジャックバウアーだ的なね。)アメリカ人がロシアでそんな事したらKGBとかに逮捕されますよ。とりあえず冒頭のカーチェイスのシーンは見所です。

もう一つの見所はマクレーン親子がジャッキーチェンよろしくビルから落ちるシーンです。

で、本作は脚本がむちゃくちゃです。

マクレーンの息子がキーパーソンとして登場するわけですが、親子喧嘩の映画ですよコレ。親子が喧嘩して仲直りする映画です。そして一番本作でいけなかった点はタイトルにもある「放射能の扱いの酷さ」です。ある事情で敵がいるチェルノブイリに向かうわけですが、マクレーン親子は防護服とか一切着ず。しかも、そこで激しい銃撃戦が行われるわけです。むちゃくちゃですよ。敵も敵でそれなりの伏線があるんですが、キャラクターがあまりにも魅力薄なために全然面白くない。最後は最後で「えっそれでいいの?」という終わり方をします。完全な御都合主義ですね。まさに、本作がラストデイである事を望みます。