借りる時に胡散臭い臭いがしてたけど、予想は的中した。正直、電車男(※劇場版)は割と硬派であってこういう恋愛も時代的には有りなのかな?と思ってました。フジテレビ版はより劇場版の完成度は高い。あの「おめかしてしていいですか?」というシーンが好きです。で、本作もその延長なのかなって思ってましたが、悪い意味で期待を裏切られた。

正直に感想を言えば酷いです。まず、本作の主題である「風俗」という定義が酷い。つまりは、童貞を捨てるために行ったわけですが、その風俗というのが「デリヘル」なわけです。詳しい説明は省きますが、本番ではないわけです。(風営法で禁止されているとか、無いとか。)電柱に貼られた張り紙を見て、主人公「遼太郎」(満島真之介)は電話するわけですが、そこで派遣されるのが、佐々木希演じる「かよ」なわけです。

まず、この設定があり得ないと言えば、あり得ない。結局、「遼太郎」は過呼吸の発作よって何もできずに終わるわけですが、それが縁でかよと仲良くなるわけです。電話をしたり食事をしたりする仲になる。でも、ある時を境にかよとの連絡がぷっっり途絶えるわけです。心配する遼太郎は何度も電話をして何回目かにやっと繋がる、そして音信不通になった理由は、元彼氏(ヒモ野郎)から脅されていたためという話なわけです。まぁ色々な経緯があるわけですが、かよが軽い女だったという事が正解です。

で、「遼太郎」の決死の行動によって何とか別れる事ができたわけですが、そのヒモ野郎の借金だけが残った。その額なんと100万円。それを聞いたネット仲間は闇金業者の自宅に保管されている借用書を盗みだそうと画策する。この辺が見せ場なのかな?

ちょっと待てよと、、100万円くらい親に借りて何とかしろよっ!と思ったのはボクだけじゃないはず。
そもそも100万円の借金だったら割と良心的な闇金だろうと、、、。

そして最終的に風俗に行ったら人生が変わったというのが本作のオチ。たぶん原作は少し違うのかもしれないけれど、かなり強引です。まず皆さんが期待している佐々木希のおっぱいは見れませんのであしからず。「おっぱいバレー」のパターンですな。最後にちょっとエロいシーンがあるんですが、それが子供レベルというオチ。結局、作品中で本名が明かされるのに最後まで「かよさん」で通す主人公の意味が分からない。何故、かよが遼太郎の事を好きになったのか本作ではあまり触れません。佐々木希が好きならまだしも、何の興味も無ければ、1週間レンタルしたのに翌日に返すレベルです。本当の話なのかなぁ〜というのが本音です。結局、健全でないものを健全っぽく作った無理感があります。