以外と2作目移行のパメラ・ランディの印象、そして司令部をビルから覗き、「君の隣にいる」と奇妙な音楽と共に展開されるあのシーンの印象が強いですが、実はその前に1作目の「ボーン・アイデンティティー」があったわけです。2作目のボーン・スプレマシー以降、事情に記憶を取り戻すボーンですが、1作目では殆ど記憶はなく、かつトレッドストーン計画が進行中という点も興味深いです。それが廃止された、というのが2作目からのお話。

●あらすじ。

海に漂流していた謎の男、漁師に助けられるが、おしりに貸金庫の口座番号を埋め込まれていた事いがいは殆どの記憶が無い。。自分が誰か分からない、唯一のヒントである銀行に向かうためスイスに向かっていた。そして、金庫には銃と大量の現金、そしてパリ在住のジェイソン・ボーン名義のパスポートが、、。銀行で追われ、裏路地で偶然に出会った女性「マリー・クルーツ」に(1万ドル出すからパリまで連れていっていくれ)と頼む事になる。

●感想。

本作は次作と比べると割と硬派ですね。2作目移行でかなりアクション要素が追加されていますが、本作では逃避行という点に重点が置かれている。最後の方でボーンを殺害しようとしたエージェントから「トレッドストーン」と言う名前が出るだけで、本編では殆どが謎に包まれている。えっトレッドストーンって何なの?なんかCIAだかFBIが絡んでいるの?という感じで終わります。ただ、本作はそれ単体も面白いですが、3作全てを見て「そういう事だったのかっ!」と思う事が面白いわけです。ただ、その俊敏な格闘シーンは全作共通です。見せ場はマンションでの銃撃戦。これは本筋と離れますが、本作が公開されたのが2002年頃。今が2014年で12年前の作品ですが、たった12年でコンピューターがめっちゃ進化してます。今でこそiPhoneでどこでも通話や通信ができますが、当時の携帯はモノクロで、しかもパソコンはブラウン管モニターっていうね。今だったらiPadでももっと高いスペックを持っていると思いますよ。

もう何度も見てますが、このマットデイモンの演技、そして作り込まれた世界観に脱帽です。
まず1作目を見る、そして2作目、3作目と見ると面白いです。