これだけのビックネームを使いながら、内容は酷いです。ホリエモンと田原さんが好きならまだしも、本書はある意味で芸能人の写真集にちょっと載っている対談程度の内容です。もうあえて内容の話はしませんが、タイトルの「もう国家はいらない」というのは誇張です。確かに、究極的に道州制を導入してベーシックインカムを導入する。つまりは、国家というのは存在する必要は無いというのはホリエモンの持論でもありますが、本書ではさらっと補足程度に書かれています。確かにね、田原さんは80歳にしてホリエモンの話についていけるのは凄いと思います。

たぶん、日々新しい情報をキャッチしているのでしょう。新聞の時代が終わり、グノシーやスマートニュースといった新しいメディアの登場も真剣に受け止めている。本書が一番まずい点は、はっきり言って編集者です。たぶん対談に同席したんだと思いますが、2人が揃ったらもっと聞く事があっただろっ!と思います。何の目的もなく対談して、何となく形にした。それで800円も取られたら、金返せですよっ。新聞やメディアについて触れるなら、グノシーやYouTubeではなく、旧来のメディアの未来を語る。聞くべきでしょ、今のテレビはどう思いますか?って、、。カンペ出すべきでしょ。正直、1つの章で1冊作れるのに、無理矢理5章か6章に分けた事に無理があります。

電車でたまたま会って、どうです相席しませんか?という感じの対談本です。