日本ではiPhoneの売り上げが絶好調のようです。ある調査では人気ランキングの1位〜10位までをiPhone5Sと5Cで独占した、、という話もあります。で、アップルの売り上げが下がったとか、株価が下がっているという情報が入って来ますが、実は世界的に見るとiPhoneの販売は必ずしも思わしくない。という状況です。日本ではトップシェアのiPhoneでも世界的に見ると、圧倒的に普及しているのは、Googleの基本ソフトを搭載した、Android携帯です。



では何故、アップルのiPhoneシェアが海外では伸びないのか?

それは日本独自の販売体制とGoogleの強か戦略が隠されています。



でわ、まず世界における携帯OSのシェアを見てみましょう。



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http://www.gizmodo.jp/2013/08/iphoneandroid_8.html



iPhoneが高シェアを維持しているのは、日本と本場アメリカだけであって大多数のシェアをAndroid端末が占めています。正直、性能や操作性の観点で言えばiPhoneはAndroid端末に勝っていると思います。ホリエモンがAndroidについて「持たないんだったら持たない方がいい」と言っていましたが、僕も一度不Android携帯にしてそう思いました。それでは何故、アップルはAndroidに勝てないのか?単純に言えば価格です。



●日本だけ特殊な例。



日本ではKDDIにしろSoftBankにしろ、2年契約で端末を買えば一番容量の少ない16GBであれば実質無利用です。実は、これが世界的に見ると稀な例です。例えば、ヨーロッパの例であれば、2年契約にして端末代金が割引される事は確かですが、その上で端末代金として2万〜3万円を払うのが当たり前です。ここは孫さんに感謝しなくてはならない部分ですが、世界的にiPhoneは富裕層が所持するアイテムとされているそうです。



●新興国の庶民は買えない。



インドネシア・中国・ブラジルなどの新興国では、iPhone 5 の 16GB モデルの価格は平均月収の2.5〜3倍もするのです。日本の平均月収は30万円ほどですが、端末を買っても月収の20%にしかなりませんが、新興国では相当な高額商品です。2年毎に新型に買い替える日本人は超富裕層です。



●Androidが支持される理由。



これは簡単で、端的に「安い!」からです。iPhoneが一括で6万円するのに比べてAndroid端末は無料で買える事が多いからです。アメリカやヨーロッパ、勿論日本もそうですが、月額課金が浸透していますが、世界的に見ると、まだプリペイド方式を使っている国も多くて、やはり庶民が買えるのはAndroid端末なわけです。サムスンやLGの携帯か優れている点は、そういった低所得者層を取り込んだ点です。一見すると、ギャラクシー1台で世界を席巻したように思えますが、新興国では所得に合わせて様々な端末を販売しているのです。



●〜孫そんに感謝しなくちゃ!〜



先日も「アップル帝国の正体」という本を紹介しましたが、iPhoneがこれだけ日本で普及したのは、SoftBankの孫さんのおかけでもあります。端末を0円で販売したのも功績の一つです。
iPhone5の場合で、SoftBankがアップルに支払う金額は端末無料の5万1360円よりも高い。
とあるように、端末販売で利益は出ません。それに加えて、月額料から一定額をインセンティブする必要があって利益を出すまでに9ヶ月かかるそうです。



●アップルが廉価版の「iPhone5C」を発売した理由。



実は、新興国では新型のiPhoneではなく「iPhone4」「iPhone4S」がバカ売れしているそうです。やはり低価格というのが魅力なようです。で、アップルが廉価版の「iPhone5C」を発売した背景には、台頭する新興国の需要、そして高所得者層から中間層に販売を拡大するためだったのです。日本では殆ど価格が変わらないので、投げ売り状態ですが、やっとあの5Cの価格で「頑張ったら買えるかもしれない」といった感じです。



ただ、これも諸刃の剣ですが、アップルの収益の源泉は中国で低価格で生産し、原価の倍以上の価格で売る事で成り立っていますから、低価格モデルで支持を集めても長期的に利益が出るのか?は疑問があります。