ブログを書いている人の大多数が誤解していると思う。はっきり言えば、面白い記事は読まれるという誤解です。確かに、最終的に同じ記事があったら面白い記事の評価は高い。でも、そもそも両方を見比べる人はいるのでしょうか?確かに、映画であれば全作を見て、過去の作品と比較する。最近、僕が見た作品では「オーシャンズ11」と「オーシャンズ12」を比較して、どっちが面白い?という比較は面白い。



●週刊ダイヤモンドは全部読む?



ただ、面白いか面白くないか?を比較する以前に、両方観るというハードルがもの凄く高い。例えば経済誌「週刊ダイヤモンド」や「週刊東洋経済」を愛読しているビジネスマンの方も多いと思いますが、買って全てのページを熟読するか?というと、そうではない。大抵は目次と特集を読めば、目的の8割くらいは終えている。グリードとか小説は読んでない(僕もそう)という人も多いはず。プロの文章であっても読まれない、さらにお金を払って読まないわけだから、素人のブログが全ての読まれる事は奇跡的に近い事です。



●ルパン三世カリオストロの城がコケた理由。





カリオストロなう!このシーンが好きw
カリオストロなう!このシーンが好きw / Yuichiro Haga




例えば、ルパン三世の「カリオストロの城」という名作がある。宮崎駿初監督作品で、銭形警部の「盗んで行きました、あなたの心です」という台詞は名台詞として知られている。ただ、知らない人は知らないけど、この作品は興行的には不発だったそうです。実際、コケた理由は諸説あるそうです。で時代は巡って、今のジブリ作品(宮崎駿監督作品)がヒットしている理由は、勿論、作品のクオリティです。となりのトトロとか、千と千尋の神隠しとか。名作がありますが、実はこの背景にはある男の存在がある。そう、ジブリの名プロデューサーである鈴木敏夫さんです。たぶん鈴木さんが居なかったら、今のジブリは無いと思う。例えば、最新作の「風立ちぬ」では、auとか三菱商事などが協賛として参加しているわけです。例えば、日テレやNHKでは制作に密着したドキュメンタリーが放送されるわけです。



●まず、評価される前に読まれる事。



あれだけ宣伝して、初めて「良い・悪い」の判断がされるわけです。

いくら宮崎監督が良い作品を作っても、見てもらわければ始まらない。



多くの作品は「良い・悪い」の判断がされないまま世の中から消えて行くわけです。



●情報と面白さ。



で、ブログの話に戻ると、いくら良い記事を書いても「読まれなければ」始まらないわけです。面白さを生み出すためには、まず読んでもらう事が肝心なわけです。だから、ブログは短く書くわけです。検索ユーザーの多くが「面白さ」ではなく「情報」を求めているわけです。



はっきり言えば、映画評なんて要らなくて、どこの映画館で何時に上映されるか知れれば大抵の人はいいわけです。



面白さを追求する前に、まず情報を提供するというのも、ブログが成功する一つの要因だと思います。映画評、書評を書いたから読まれるというのは、確実に書き手の驕りです。読まれる事だけでも奇跡的ですよ。