最近、週刊ダイヤモンドの「エイベックスの正体」という特集を読みました。簡単に言えば「音楽って売れてないですよね、どうしますエイベックスさん?」的な内容だったんですが、興味深かったのがエイベックス全体に占める音楽販売の割合は2〜3割程度しかなかった事。4割をライブ、3割を映像事業を稼ぎ出す構図になっていた事です。1990年代後半のエイベックスの売り上げの7割が小室哲哉さん関連だったと考えると、かなりビジネスモデルを変化している。

で、最近のCDが売れない音楽が売れないという現象。
この原因の多くは、違法配信やiTunesに代表される1曲単位での販売だと言われてます。(だったら配信するなよレベール)という話でもありますが、僕はそれが本当なのかな?と思うわけです。90年代後半ではあれば10万枚単位で売れる事が当然であった。しかし、今では1万枚売れるだけでもヒットされている。
その一方でCD業界を牽引しているのが「AKB48」と「嵐」なわけです。年間のオリコンランキングを見れば一目利用然です。
・2013年 オリコン年間シングルランキングトップ100
[集計期間:2012/12/24付〜2013/12/16付]
***1位 : 195.5万枚 … AKB48 「さよならクロール」
***2位 : 147.9万枚 … AKB48 「恋するフォーチュンクッキー」
***3位 : 126.1万枚 … AKB48 「ハート・エレキ」
***4位 : 113.3万枚 … AKB48 「So long !」
***5位 : 101.2万枚 … EXILE 「EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~」
***6位 : *88.1万枚 … 嵐 「Calling/Breathless」
***7位 : *67.2万枚 … SKE48 「チョコの奴隷」
***8位 : *66.2万枚 … SKE48 「美しい稲妻」
***9位 : *55.8万枚 … NMB48 「僕らのユリイカ」
**10位 : *55.7万枚 … 嵐 「Endless Game」
**11位 : *49.6万枚 … SKE48 「賛成カワイイ!」
**12位 : *45.7万枚 … NMB48 「カモネギックス」
**13位 : *45.2万枚 … 乃木坂46 「ガールズルール」
**14位 : *42.3万枚 … 乃木坂46 「バレッタ」
**15位 : *39.5万枚 … SMAP 「Joy!!」
**16位 : *37.7万枚 … Kis-My-Ft2 「My Resistance -タシカナモノ-/運命Girl」
**17位 : *34.0万枚 … サザンオールスターズ 「ピースとハイライト」
**18位 : *33.5万枚 … 関ジャニ∞ 「へそ曲がり/ここにしかない景色」
**19位 : *31.0万枚 … Kis-My-Ft2 「キミとのキセキ」
**20位 : *30.6万枚 … Kis-My-Ft2 「SNOW DOMEの約束/Luv Sick」
勿論、AKBは選挙の投票権が入っているとか、握手券が入っているからだ。という指摘もありますが、僕は本当の意味での売り上げの源泉は「一般人」をCD購入に踏み切らせたという点にあると思います。現在、日本のCD市場はアメリカを抜いて世界最大の市場となっています。その売り上げはCDのみで3108億円。CDバブルの98年が6000億円くらいですから、約半分に減っています。
殆どの人はCDを買わない?
で、ここからがポイントですが、
日本の人口って約1億3000万人なわけです。
例えば、CDの売り上げを人口を割ると、
3108億円÷1億3000万人÷CD単価1500円=1.5枚。
勿論、音楽の中心世代は若者なので、若者限定で抽出すればもっと高いのでしょうが、殆どの人が実はCDを買っていない計算になります。例えば、よく言われる活字離れという言葉。しかし、実際は2012年度の推計で「1兆7398億円」の市場規模があるわけです。CDと比べると約6倍の市場規模があるわけです。あれだけ殆どの人が1ヶ月に1冊も本を読まないと言われている書籍業界の方が圧倒的に市場規模は大きいわけです。そう考えると、一部の音楽マニアを除いて殆どの人はCDを購入する習慣が無い事が分かります。
●音楽業界が陥った闇。
で何故、音楽業界が衰退しているのか?と言えば、簡単にい言えば高度化という部分も大きいと思います。たぶん、10年前の曲と比べるとソフトシンセといった機器は圧倒的に進化してます。今や殆どの作業がパソコンで出来る時代です。エフェクトも簡単になったし、パヒュームに代表されるように、録音した音声を加工する事ができる。で、ミュージシャンはどんどん高度な曲を作っていったわけです。昔に比べると、音楽のテンポ。確か、BBMとかの数値で表されるらしいですが、、。も早くなっている。
それが衰退の大きな原因だと思います。
分かり易く言えば、ピカソなんですよ。一部のマニアからすれば「これ凄げぇじゃん」と言われる一方で、一般の人からは「これなに?」といった感想を抱いてしまう。
●小室哲哉と秋元康の凄さ。
どちらにも共通している事ですが、普段、音楽を聞かない層にCDを売ったわけです。AKBはたぶん音楽マニアからすれば、レベルが低いと思われてますが、こと一般人からすれば、あれぐらいが丁度いいわけです。秋元さんの書く詞の分かり易さ。小室さんで言う、高クオリティながら万人受けする曲ですよ。
●AKB48と嵐が売れる理由 〜あるいは「だんご3兄弟」と「もしドラ」〜
たぶん共通点があると思います。
「だんご3兄弟」にしろ「もしドラ」にしろ、マニア的な評価は低いわけです。ただ、世間的にはあれぐらいのクオリティが丁度いいわけです。AKB48も嵐もそうです。確かに、固定ファンがいる影響もありますが、それも万人受けするからこそだと思います。
今、音楽を売るために必要な事は複雑なエフェクトでテンポの早い曲ではなく、一般人が共感できる詞と分かり易い曲調の曲だと思います。簡単に言えば、全国民が1枚多くCDを買うだけで、市場規模は2倍に広がるわけです。音楽が売れないのではなく、マニアにしか売れないが本当の理由でしょう。

で、最近のCDが売れない音楽が売れないという現象。
この原因の多くは、違法配信やiTunesに代表される1曲単位での販売だと言われてます。(だったら配信するなよレベール)という話でもありますが、僕はそれが本当なのかな?と思うわけです。90年代後半ではあれば10万枚単位で売れる事が当然であった。しかし、今では1万枚売れるだけでもヒットされている。
その一方でCD業界を牽引しているのが「AKB48」と「嵐」なわけです。年間のオリコンランキングを見れば一目利用然です。
・2013年 オリコン年間シングルランキングトップ100
[集計期間:2012/12/24付〜2013/12/16付]
***1位 : 195.5万枚 … AKB48 「さよならクロール」
***2位 : 147.9万枚 … AKB48 「恋するフォーチュンクッキー」
***3位 : 126.1万枚 … AKB48 「ハート・エレキ」
***4位 : 113.3万枚 … AKB48 「So long !」
***5位 : 101.2万枚 … EXILE 「EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~」
***6位 : *88.1万枚 … 嵐 「Calling/Breathless」
***7位 : *67.2万枚 … SKE48 「チョコの奴隷」
***8位 : *66.2万枚 … SKE48 「美しい稲妻」
***9位 : *55.8万枚 … NMB48 「僕らのユリイカ」
**10位 : *55.7万枚 … 嵐 「Endless Game」
**11位 : *49.6万枚 … SKE48 「賛成カワイイ!」
**12位 : *45.7万枚 … NMB48 「カモネギックス」
**13位 : *45.2万枚 … 乃木坂46 「ガールズルール」
**14位 : *42.3万枚 … 乃木坂46 「バレッタ」
**15位 : *39.5万枚 … SMAP 「Joy!!」
**16位 : *37.7万枚 … Kis-My-Ft2 「My Resistance -タシカナモノ-/運命Girl」
**17位 : *34.0万枚 … サザンオールスターズ 「ピースとハイライト」
**18位 : *33.5万枚 … 関ジャニ∞ 「へそ曲がり/ここにしかない景色」
**19位 : *31.0万枚 … Kis-My-Ft2 「キミとのキセキ」
**20位 : *30.6万枚 … Kis-My-Ft2 「SNOW DOMEの約束/Luv Sick」
勿論、AKBは選挙の投票権が入っているとか、握手券が入っているからだ。という指摘もありますが、僕は本当の意味での売り上げの源泉は「一般人」をCD購入に踏み切らせたという点にあると思います。現在、日本のCD市場はアメリカを抜いて世界最大の市場となっています。その売り上げはCDのみで3108億円。CDバブルの98年が6000億円くらいですから、約半分に減っています。
殆どの人はCDを買わない?
で、ここからがポイントですが、
日本の人口って約1億3000万人なわけです。
例えば、CDの売り上げを人口を割ると、
3108億円÷1億3000万人÷CD単価1500円=1.5枚。
勿論、音楽の中心世代は若者なので、若者限定で抽出すればもっと高いのでしょうが、殆どの人が実はCDを買っていない計算になります。例えば、よく言われる活字離れという言葉。しかし、実際は2012年度の推計で「1兆7398億円」の市場規模があるわけです。CDと比べると約6倍の市場規模があるわけです。あれだけ殆どの人が1ヶ月に1冊も本を読まないと言われている書籍業界の方が圧倒的に市場規模は大きいわけです。そう考えると、一部の音楽マニアを除いて殆どの人はCDを購入する習慣が無い事が分かります。
●音楽業界が陥った闇。
で何故、音楽業界が衰退しているのか?と言えば、簡単にい言えば高度化という部分も大きいと思います。たぶん、10年前の曲と比べるとソフトシンセといった機器は圧倒的に進化してます。今や殆どの作業がパソコンで出来る時代です。エフェクトも簡単になったし、パヒュームに代表されるように、録音した音声を加工する事ができる。で、ミュージシャンはどんどん高度な曲を作っていったわけです。昔に比べると、音楽のテンポ。確か、BBMとかの数値で表されるらしいですが、、。も早くなっている。
それが衰退の大きな原因だと思います。
分かり易く言えば、ピカソなんですよ。一部のマニアからすれば「これ凄げぇじゃん」と言われる一方で、一般の人からは「これなに?」といった感想を抱いてしまう。
●小室哲哉と秋元康の凄さ。
どちらにも共通している事ですが、普段、音楽を聞かない層にCDを売ったわけです。AKBはたぶん音楽マニアからすれば、レベルが低いと思われてますが、こと一般人からすれば、あれぐらいが丁度いいわけです。秋元さんの書く詞の分かり易さ。小室さんで言う、高クオリティながら万人受けする曲ですよ。
●AKB48と嵐が売れる理由 〜あるいは「だんご3兄弟」と「もしドラ」〜
たぶん共通点があると思います。
「だんご3兄弟」にしろ「もしドラ」にしろ、マニア的な評価は低いわけです。ただ、世間的にはあれぐらいのクオリティが丁度いいわけです。AKB48も嵐もそうです。確かに、固定ファンがいる影響もありますが、それも万人受けするからこそだと思います。
今、音楽を売るために必要な事は複雑なエフェクトでテンポの早い曲ではなく、一般人が共感できる詞と分かり易い曲調の曲だと思います。簡単に言えば、全国民が1枚多くCDを買うだけで、市場規模は2倍に広がるわけです。音楽が売れないのではなく、マニアにしか売れないが本当の理由でしょう。