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ローレン・ワイズバーガーの小説を原作に、ファッション雑誌業界に入った主人公。傲慢な編集長に振り回されながら、仕事と自己実現という狭間で揺れる主人公の葛藤を描く物語。主人公であるたアンドレア・サックス（アン・ハサウェイ）はジャーナリストを目指しながら、彼と楽しい時間を過ごしていた。そんな中、ひょんな事から世界的なファッション雑誌「ランウェイ」の編集長のアシスタントになった。名物編集長として有名なミランダ・プリーストリー（メリル・ストリープ）に翻弄されながら、成長していく。





ある意味でサクセスストーリー。主人公のアンドレアは最初は服にまったく興味が無かった。周りが高級ブランドの服に身を包む一方で。その事すらバカにしていた。雑誌に掲載されるベルトのシーンで「どちらも同じじゃないですか」と爆笑。周りの顰蹙をかってしまう。しかし、あるきっかけを機にアンドレアは服に目覚める事になる。ミランダの無茶な要求にも応えつつ、充実した毎日を送っていた。しかし、仕事が充実する一方で、彼氏との関係は悪化していた。仕事と恋愛、どっちを取るべきか葛藤する映し出させる。



本作は華やかな世界を描く一方で、本題は服ではないと思った。確かに、服は女性に対して自信や勇気を与えてくれる。しかし、服はある意味で自分に殻を被っているという事なのかもしれない。タイトルにもある「プラダを着た悪魔」とある。表面だけを取れば編集長のミランダが悪魔のように取られるが、実は、服で自分を隠す事、服こそが殻を被った悪魔なのではないか？とも思ったりします。



作品の終盤でアンドレアはその事に気づく事になる。

服やバックで満足する一方で、実は本当に大切な事は服や装飾品ではないのです。



勿論、メリル・ストリープの演技。そして実際の豪華絢爛な装飾品は見事ですが、服の先にあるもの。それが大切です。最後に一つ言っておくと、本作はラブコメではありません。男性が見ても十分に楽しめる作品になっていますので安心してください。