たぶん、第二次世界大戦直後の歴史知識をある程度持っている方なら楽しめる。一つ言っておくと娯楽大作ではないので、まずご注意。終戦の日を知らないとか、マッカーサーが飛行機から降りるシーンしか知らないといった方は難しいです。かく言うボクもそれぼと知識がありません。なので、内容には極力触れず、ボクが感じ取ったものを綴っています。





●「終戦のエンペラー」あらすじ。



1945年の終戦直後、ダグラス・マッカーサー(トミー・リー・ジョーンズ)は厚木空港に降り立った。あの有名なシーン。戦勝国として、日本を統治に二度と戦争を起こさない国に作り替える事が任務だった。そんな彼が側近であるフェラーズ准将(マシュー・フォックス)に、10日以内に日本の戦争の最高責任者は誰のか?を調べるように命じる。最終的に天皇が責任者なのか?そんな中での日本人の恋人アヤに対する思いなど、交差する感情と現実の狭間で揺れるフェラーズの姿が描かれる。



●賛否両論する部分。あるいはフィクション?



まずAmazonやYahoo映画等を見ると、評価は賛否両論のようです。

ただ批判として共通している部分として「マッカーサーが車で移動するシーン」で、日本人兵が背中を向けて敬意を示すシーンですが、そんな事実は無かったというのが共通の認識のようです。その上で本作は事実に基づいた一方で、フィクション的な部分もあります。本作は「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ」という本を事実上の原作としているそうですが、その本で描かれている河井道という人物の描写がない。その上で日本人の恋人であるアヤの存在ついても興行的なラブストーリーだと言われています。





●日本人がちゃんとしていた。吹き替えがないのは正解。



実はこの作品は日本語吹き替えがありません。たぶん、意図的だと思いますが、これは個人的に正解だと思います。占領軍と日本の関係という面において、やはり占領された、という一面において日本語をペラペラと話すのは不自然です。逆に、アメリカ人側からみる日本語にも英語の字幕ん入っているので、これは良かったですね。



アメリカ人が描く日本というと、やや中華寄りの傾向が強いですが、これはよく調べてあります。西田敏行さんの演技とか初音映莉子さんは良かったです。



●予備知識がないと厳しい。



基本的に淡々と進んで淡々と終わります。最後は事実に基づいて天皇とのツーショットで終わるわけですが、意識しないと「あれ?これってどんな映画だっけ、、。」といった事になります。ただ、淡々としながら、フィックションという側面もありながら丁寧に作り込んであります。予備知識があればもっと楽しいですね。



最後に言っておくと、マッカーサー役のトミリージョーンズが一瞬宇宙人に見えるのは致し方ないです。(笑)