映画自体はふつ〜うです。特に派手なシーンがあるわけでも感動的で緻密なストーリーがあるわけではないです。ただ、カームービーとしては全体的にもの凄く丁寧に作ってあります。個人的に好きですこの作品っ!たぶん相当な車好きが作ったんでしょうね。ただやっぱり、ニコラスケイジっていうと「ザ・ロック」とか「ナショナル・トレジャー」が頭に浮かんじゃう。



●あらすじ。



60秒でどんな車でも盗む天才的な車泥棒「メンフィス」(ニコラスケイジ)は車泥棒から足を洗い、子供たちにゴーカートを教えていた。そんな時、弟が車泥棒の仕事でトラブルを起こしたという一報が入った。24時以内に高級車50台を盗まないと弟の命は無いと告げられる。悩むメンフィスであったが、弟のために車泥棒として復帰する事を決意する。



●60セカンズ感想。



「車は女である」この言葉が素敵です。警察に証拠が残らないように女性の名前が付けられた車たち。エレノア、ステイシー、ジェニファー、この作品の特徴として車がもの凄く愛おし存在として描かれています。例えば、車泥棒イコールお金というイメージがある一方で、本作では盗む事そして走らせる事が車にとって正しいという解釈もできるわけです。本作のキーとなるエレノア(1967 SHELBY Mustang GT500)がある意味で本作のヒロインなわけです。一応、本作のヒロインはアンジェリーナ・ジョリーなわけですが、実は違う。



ただ、本作の一番の問題点は事が淡々と進む点でしょう。あまりにも車泥棒たちの能力が高いわけです。60秒でどんな車でも盗めるというタイトルにもあるように、淡々と50台が盗まれて行く。確かに、最後の1台であるエレノアを盗むシーン、そしてそれに付随するカーチェイスは見物ではありますが、結局、脚本的に言う50台集めるイコール弟が助かる、弟の命が危ないといったといった事について、あまり描写がありません。最後は最後で何となくいい感じで終わりますが、もっと50台を盗む過程を演出しても良かったのではないか?とも思います。



結局、最初からそうすれば良かったじゃん!と思う方は多いはずです。

ただ、とても丁寧に作ってある事は評価できます。カーアクション作品は数多くありますが、名車が大量に出てきますし、そのエンジン音は車好きはたまらないでしょう。時にはハラハラしながらも楽しめる作品だと思います。