音楽制作において「皆が心地いいと思う曲」を作る事は限りなく難しくなっている。歌詞における「サクラ」「トビラ」「キセキ」「ツバサ」といった言葉もそうですが、メロディであったり、コード進行。どこか似た寄ったりの楽曲が増えている。芸人としてまた、バンド「マキタ学級」として活動してきた著者だから語れるJ-POPの秘密。カノン進行、小室進行など、ヒット曲を生み出す仕組みを綴りつつ、音楽業界の栄枯盛衰を綴る。
まず、楽曲がヒットする要素として大きな位置づけとなるのが「カノン進行」と呼ばれるコード進行です。
例えば、日本の名曲と呼ばれている曲の中にも、
「負けないで」ZARD
「浪漫飛行」米米CLUB
「[WOW WAR TONIGHT」H Jungle With T
といった曲が挙げられます。
カノン進行他にも、著者が「ドラマティックマイナー」と名付けた、小室哲哉さんの楽曲でよく使われていた事から、「小室進行」とも呼ばれる「Am→F→G→C」といったコード進行も名曲の中には多く使われています。ある意味で、名曲であったとしても(それは名曲だからこそ)完全に新しい作品が生まれているとは言えない現実があります。
まず面白い指摘だったのが、90年代のCDバブル境にCDが売れなくなった理由を「90年代が異常だった」としている点です。例えば、ミリオンセールスのデータを見ると、68年〜13年の間にミリオンヒットした楽曲の66.8%、173曲が90年代に売れています。勿論、小室哲哉さんの存在なども大きいのでしょうが、著者はCDとファッションの関係を綴ります。簡単に言えば、80年代に入り「CD」が普及した事も大きいですが、CDを買う事=かっこいいという文化が存在していた。今は別にCDを買う事自体にかっこ良さは無い。それがCDが売れなくなった理由ではないか?と分析しています。この辺は賛否がありそうですね。
例えば、ここ数年のCD売り上げを見ると、AKB48やSKE48といったアイドル系の楽曲が上位を占めている事が分かります。著者によれば、実はアイドル産業は(2003年〜2010年まで死んでいた業界)とされていたそうです。勿論、そこを突破したのは秋元康さんなわけですが、秋元さんの戦略の凄さはCDをファングッズとして売るという戦略が成功したためと分析しています。例えば、総選挙の投票券、握手会の参加券であったりするわけです。
モーニング娘。で知られるつんく♂さんの違いは、秋元康さんは作曲はしませんが、作詞作曲もするつんく♂さんにとってCDをファングッズとして販売する事に割り切りができなかったのでは?と分析されています。
「ももクロの楽曲はビートルズのレットイットビーの100倍の情報量がある。」と、マーティ・フリードマンさんの言葉。楽曲だけでなく、その背景も含めた全てに価値があるようです。
AKB48がメジャーヒットした背景として2009年8月に発売された「言い訳Maybe」ではなかったのか?と綴られています。その前後に開催されたAKBの総選挙がメディアでも話題になりましたが、AKB48が飛躍的にヒットしたのもこの楽曲以降です。面白い話として、「大声ダイヤモンド」の一つ前の楽曲である「Baby!Baby!Baby!」ではモータウンっぽい楽曲、簡単に言えば黒人のソウルミージックのような楽曲を発注していたそうてすが、大声ダイヤモンド以降、そいった指摘は無くなったそうです。
「大声ダイヤモンド」〜「言い訳Maybe」までの1年間がAKB48のターニングポイントであると指摘します。
●カノン進行が生み出すヒット曲。
まず、楽曲がヒットする要素として大きな位置づけとなるのが「カノン進行」と呼ばれるコード進行です。
カノン進行とは17世紀のドイツ人オルガン奏者のヨハン・パッヘルベルが作曲した「パッペルのカノン」という楽曲で使われているコード進行で、後に西洋音楽の基礎を作り「音楽の父」とまで呼ばれるにも影響を与えたと言われています。音楽をやった事か無い人には伝わりにくいと思いますが、簡単に説明すれば、「大逆循環」と呼ばれるそうで、コード「C」を基準とすると、ベースライン「ド」から始まってシ→ラ→ソ→ファ→ミ→レと順に下がりながら、「ソ」を経過して上がって、また最初のドに戻るを繰り返す。
例えば、日本の名曲と呼ばれている曲の中にも、
「負けないで」ZARD
「浪漫飛行」米米CLUB
「[WOW WAR TONIGHT」H Jungle With T
といった曲が挙げられます。
カノン進行他にも、著者が「ドラマティックマイナー」と名付けた、小室哲哉さんの楽曲でよく使われていた事から、「小室進行」とも呼ばれる「Am→F→G→C」といったコード進行も名曲の中には多く使われています。ある意味で、名曲であったとしても(それは名曲だからこそ)完全に新しい作品が生まれているとは言えない現実があります。
●CDが売れなくなった理由。
まず面白い指摘だったのが、90年代のCDバブル境にCDが売れなくなった理由を「90年代が異常だった」としている点です。例えば、ミリオンセールスのデータを見ると、68年〜13年の間にミリオンヒットした楽曲の66.8%、173曲が90年代に売れています。勿論、小室哲哉さんの存在なども大きいのでしょうが、著者はCDとファッションの関係を綴ります。簡単に言えば、80年代に入り「CD」が普及した事も大きいですが、CDを買う事=かっこいいという文化が存在していた。今は別にCDを買う事自体にかっこ良さは無い。それがCDが売れなくなった理由ではないか?と分析しています。この辺は賛否がありそうですね。
●両極端に振り幅を持つアイドル。
例えば、ここ数年のCD売り上げを見ると、AKB48やSKE48といったアイドル系の楽曲が上位を占めている事が分かります。著者によれば、実はアイドル産業は(2003年〜2010年まで死んでいた業界)とされていたそうです。勿論、そこを突破したのは秋元康さんなわけですが、秋元さんの戦略の凄さはCDをファングッズとして売るという戦略が成功したためと分析しています。例えば、総選挙の投票券、握手会の参加券であったりするわけです。
モーニング娘。で知られるつんく♂さんの違いは、秋元康さんは作曲はしませんが、作詞作曲もするつんく♂さんにとってCDをファングッズとして販売する事に割り切りができなかったのでは?と分析されています。
「ももクロの楽曲はビートルズのレットイットビーの100倍の情報量がある。」と、マーティ・フリードマンさんの言葉。楽曲だけでなく、その背景も含めた全てに価値があるようです。
●AKB48のターニングポイント。
AKB48がメジャーヒットした背景として2009年8月に発売された「言い訳Maybe」ではなかったのか?と綴られています。その前後に開催されたAKBの総選挙がメディアでも話題になりましたが、AKB48が飛躍的にヒットしたのもこの楽曲以降です。面白い話として、「大声ダイヤモンド」の一つ前の楽曲である「Baby!Baby!Baby!」ではモータウンっぽい楽曲、簡単に言えば黒人のソウルミージックのような楽曲を発注していたそうてすが、大声ダイヤモンド以降、そいった指摘は無くなったそうです。
「大声ダイヤモンド」〜「言い訳Maybe」までの1年間がAKB48のターニングポイントであると指摘します。
●パクリ論争などバカバカしい。
ついつい「規格」にばかり目が行きがちですが「人格」が乗っかっていることを忘れてはいけません。逆にいえば、これさえあればどんな作品も「パクリ」になりようがないはずだ、とさえいえます。意図的に盗作するのでない限り、重要になってくるのが、「一流のアーティストであれぱ元ネタを引用し、解釈して新しいものを作っていく手法こそオリジナリティーが発揮される」という話なのです。今までに無いまったく新しい物を生み出す事は難しい。それよりも、先人の知恵を借りつつ、新しい物を作っていたほうが賢明であり正しい道だ。著者の言葉を繰り返すなら「パクリ論争などバカバカしい。」という事なのだと思います。


