iPhoneやKindleの登場、情報過多の時代。最近ではスマホや携帯の普及によって1ヶ月に1冊も本を読まない人が増えているそうです。逆の意味では、毎月1冊でも本を読めば、他社よりもリードできる。極論としてあるのが「読書をしない人はバカだ」という意見もあります、本書で驚きだったのが、最近の学生について。おそらく、本書を含めて齋藤さんの本に共通しているのが、学生に向けて書かれている点。もっと本を読め、というメッセージ強く感じる。





本書にも共通している齋藤さんの特徴として、読書に求めるハードルが高いと言えます。例えば、自己啓発本や新書、流行のベストセラーを読めばいいのか?というと、その答えはNo。やはり、古典。例えば、マキャベリやニーチェ、ドフトエスキーとった古典を強く薦めている。齋藤さんが学生の頃はそれを読むのが当たり前であったという。最近の本に対して、「結論ありき、ニーズが先にある本はマーケティングの勝利」だと言っています。これには納得。齋藤さんを含めて、大人は学生にもっと本を読めと言う。ただ人口統計から考えると、圧倒的に団塊の世代を含めて高齢者が占めるわけで、逆に「大人は本を読んでますか?」というエクスキューズを返してしまう。



本棚で知性が分かる、という点は納得が言った。今の学生は本棚すら持っていない、、。



ただ、本書は言い方を変えれば齋藤さんからの若者に対する愚痴であって、もっと初心者に寄り添っても良かったと思う。本の効用は知れても、面白さは伝わってこなかった。たぶん、学生はこの1300円を出すなら、パズドラの魔法石を選ぶでしょうね。できれば、価格の安い文庫で出すべき本だったと思います。もっと本に染まりたいという方にはおすすめです。