梅田望夫さんの「ウェブ進化論」が発売されてから、8年が経ちました。リアル世界で言うと、小学生1年生が中学2年生になるイメージですが、ドックイヤーと呼ばれるネット社会においては、その進化のスピードは凄い。8年前はiPhoneが発売されるているかどうかといった世界ですが、今ではiPhoneを持つ事は当たり前。最新型のiPhone5Sでは指紋認証が搭載され、スペックは驚異的なスピードで進化しています。進化している。ウェブ2.0の当初の「双方向で繋がっている事が新しい」といった概念が、TwitterやFacebookの普及によって、当たり前に、日常の中に溶け込んでいる。



本書「ウェブとはすなわち現実世界の未来図である」では、そんな8年間のネットの進化を綴りながら、ウェブ進化論以降にで誕生した「フリー」や「シェア」といった新しい言葉を解説してあります。ウェブ進化論を読んだ読者の方だったら、その進化に驚きと共に、新しいウェブの潮流を知る事ができます。コンサルタントの大前研一さんは帯に「「フリー」などの潮流を見通してきた著者による新・ウェブ進化論」といったコメントを寄せています。



●情報の意味は露出量から強弱へ



つまり、これがウェブ進化論移行の大きな変化なわけです。一昔前であれば、大量に広告を出す事はすなわち認知に繋がったけど、今では大量に流れるから必ずしも情報として認知されるとは限らない。それよりも、友達がFacebookやTwitterでつぶやいた一言に意味がある。フリーやシェアの普及によって、大手からサービスを買う。またお金の払い方も多様化してきた。勿論、ウェブ進化論以前も今もスーパーで食材を買う事には代わりはない。それはたぶん、表面的な部分では、でも内面的な自分では大きく変わっている。自分が満足したらお金を払う。それはパズドラ的な発想です。そして、必ずしも保有する事が正しいわけではない。これはシェア的な発想です。



Web進化論で起こった事がテクノロジーの進化だとしたら、本書の進化は「意識の変化」とも言えます。



●検索できない事をみつけよう。



今までウェブにある事が重要だとされて来ましたが、今の時代はリアルにしか出来ない事。リアルにある事が重要になります。それは最近ブームになりつつある。セミナーの参加であったり、リアルの人と人との交流にあります。これはGoogle検索ては得られない事です。



●素敵に周りの人の力を借りよう。



ある意味で良い時代になっているんじゃないかな〜と思う部分です。シェア的な発想ですが、例えば引っ越しが筆頭かもしれません。ネットの進化は悪い意味では「匿名」「無交流」だったりするわけですが、例えば、カフェで読書会をするように、素敵に周りの力を借りる事ができるようになった。ウェブ2.0によって、人と人との交流が素敵になったとも言えます。



ネットの悪い面もあるけど、本書ではネットによって起きる事、そしてネットがよりよくする未来が綴ってあります。