最近は夜型を見直して、朝に活動時間を増やすビジネスパーソンが増えてきた。例えば、1日に1時間でも早く起きれば、1年で365時間。つまり年間で10日間以上も得をする事できる。その上で昨今見直されているのが「読書」。できるビジネスマンは読書家である場合が多い。逆に、1ヶ月に1冊も本を読まない人も増えているらしいけども、、。本書のテーマはずばり「朝読書」について。1日に30分読書をするだけで人生が好転すると言う。実際、仕事の問題や解決策を本から吸収する事は多い。例えば、最近話題のロジカルシンキングにビジネスに応用するといった具合。ゲームの攻略本と同じで、答えが分かれば後は簡単だったりする。これが読書をするか否かの違い。



で、本書が「朝読書」を推奨するのは良いとして、本書の問題点は説得力にあります。



本書の人生が変わるという根拠になってるいるのが朝読書である事は否定しませんが、著者の場合は通勤の電車の中。しかも始発に使い時間帯を利用している事です。これがまずハードルが高い。そして、人生が変わる2つ目の根拠として「朝早く会社に行くと周りから出来る奴だと思われる」なのです。



例えば、朝早く起きる方法であったり空いてる喫茶店の見つけ方、朝の読書を効率的にする方法などが紹介されていれば良かったけれども、やはり根拠に欠ける部分がある。読書が人生を好転される事は間違いないけど、本書が人生を好転させられるかは別問題。たぶん、1ヶ月に殆ど本を読まない新人のサラリーマンが読むといいかもしれない。読書術の本ではないと感じました。