冒頭から正直に感想を言えば「今の20代ってそんなに悩んでるんだ」という感想を抱きました。確かに、学生時代と違って初めて社会に投げ込まれる世代。自分に責任を持って行動しなければならない。本書の冒頭にも書かれているけど、20代の行動が今後の人生を決めるというのは事実だと思う。学生時代と違って、気軽に友達に相談する事もできない。そういった人が本書を読めば乾いた心に染み渡るように、言葉がすーっと入ってくるでしょう。



著者は現在、ニュージーランドで素敵な生活を送っている。サラリーマン時代は「ケミストリー」「絢香」などミリオンヒットを7作も担当した売れっ子プロデューサーだったらしい。



本書はつまり、色々な物を捨てるという事に要約されます。例えば、無駄な時間や持ち物を軽くする事で人生が好転する。例えば、家の中の不必要な物を捨てる。衝動買いや休み、無駄な時間を捨てる事で有益な人生を送る事ができる。今の若者は要らない物を持ち過ぎている。それを捨てる事で人生を好転させられるし、軽くなれる。そう語りかけます。ただ、一つ言うと、それは人それぞれの人生であって、本書で語られている事は著者である四角大輔さんの生き方なわけです。



例えば、人によっては「ポケモンカードを集める事が生きがい」な人もいるわけです。

別にニュージーランドに住む事がゴールでもない。



ただ、事実として世の中に無駄が多い事は事実だと思う。これは本当に必要なのか?社会的な常識や社会の常識にとらわれているだけであって、実は必要なかった事。それは沢山あると思います。そういった意で本書の「捨てる」という事は正しいと思う。ただはっきり言えるのは、本書を鵜呑みにする事は行けない。20代で捨てるべき50のことに51番目を追加するなら「人の話を鵜呑みにする事を捨てる」でしょう。20代でなくても、30代や40代でも読めると思います。



「世の中はなんでもできるが、すべてはできない」



という言葉が響きました。