キャプテン・フィリップスのレビューで同監督ポールグリーングラス作品として紹介されていたので、気になったのがきっかけ。はっきり言うと、これは自分の中での映画史に残る作品です。もう間違いない。ボクは基本的に娯楽系の気軽に見られる作品が好きなんですが、本作は娯楽作品ではないものの、これは観ないと人生の損です。



ユナイテッド93 [DVD]
ユナイテッド93 [DVD]
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ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2006-11-30)
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●あらすじ。



簡単に要約すれば、9.11におけるユナイデット航空93便にまつわる物語。貿易センタービルに突っ込んだ2機がクローズアップされますが、実はハイジャックされた期待は全部で4機。そのうちの1機ユナイテッド93便の物語。ハイジャックされた4機のうち唯一目標に到達できなかった機体。墜落して乗客乗員全員が亡くなってしまったので正確な事は言えないものの、のちに回収された機内の音声データによれば、勇敢な乗客が命をなげうってハイジャック犯に立ち向かったとされています。



ある情報によれば、ユナイテッド93がもしそのままなら目標はワシントンDCの国会議事堂かホワイトハウスだったと言われています。



●感想。



始まる前からの明らかなバッドエンディングは言っておきます。そして、この作品は娯楽作品ではないので、面白かったという表現がすごい難しいです。ここでは衝撃的だったと言っておきます。これといって派手な演出はない。殆どが管制塔や管制室の様子ですので、少し退屈かもしれません。でも、その当時に起こった事をリアリティ満載で映し出します。貿易センタービルにつつっこんだ映像、そしてその時の緊迫感。これは監督の見事な演出と言えます。



そして、これは想像しかないものの、機内での緊迫した様子をドラマチックに描く。

もう死ぬかもしれない、その状況におかれた乗客の様子や機内の様子は見事としか言えなません。



そして、最後のシーンは確実に脳裏に焼き付く。



あの日を生きた人の記録、そして今を生きる人へのメッセージを感じさせます。

人生は何があるか分からない、とにかく今を一生賢明に生きる。そういう思いが募りました。



まだ観てない方は是非、ご覧になってみてください。