正直に原作は一度も読んだ事が無いです。原作との違いは?といった質問には答えられないですし、ドラマ版の「ガリレオ」も何話か観た程度です。で、予備知識無しでこの作品を見たわけですが、はっきり言って「名作」です。今更かいっ!と思われる方も多いでしょう。既に劇場版2弾の「真夏の方程式」のレンタルが開始されてますから、、。でもまだ観てない方がいたら、これは是非、おすすめです。



●あらすじ。



アパートで2人暮らしをする靖子(松雪泰子)のもとに元夫である富樫慎二(長塚圭史)がやってきた。復縁を求める富樫、そして2人は口論になる。そして誤って富樫をこたつのコードで殺してしまうのだ。物音を聞いた隣の住人である石神哲哉(堤真一)が何事かとやってくる。彼は事件現場を確認し、犯行を隠蔽するための手伝いをする。アリバイを作り、警察の手から2人を守る。それをふしんに思った警察、そして石神の大学時代の同期である湯川(福山雅治)は石神の犯行を疑い始めるのだが、、。



●感想。



まず、本作の主人公は(湯川)福山雅治でありません。ドラマ版のガリレオでは福山雅治のPVかと思わせるほどかっこいいシーンが続きますが、本作では脇役に徹している。勿論、「実に面白い」といった名台詞が健在ですが、本作の主人公は石神哲哉(堤真一)です。そして、この作品の良さを際立たせているのが、堤真一さんです。天才数学者でありながら不良高校で数学を教える高校教師。この演技はすごい。本作のタイトルは「容疑者Xの献身」ですが、まさに「愛情=献身」という難解な公式を解き明かして行く。彼が何故、隣人の殺人に手を貸したのか。天才数学者という頭脳を活かして構築された隠蔽工作の数々。そして、それを明らかにする湯川という構図。



本作の中盤で、



「人に解けない問題を作るのと、それを解くのとでは、どちらが難しいか。」



と、湯川は石神に問いかける。



彼は愛を知りたかった、ぬくもりを知りたかった。

そして、それは愛=献身という形で表現した。



自分はどうなってもいい、彼女たちが幸せになってくれたら自分の命を捧げると、、。



そして、彼は始めて人のぬくもり、愛というものを知る事になる。

感情を爆発させて泣みだを流すシーン。



「俺の努力は無駄じゃないか」

「今までの事が無駄じゃないか」



と、、。



なんで、、

なんでなんだ、、



と、、。



つまり、それが愛だったのかもしれない。



愛を失って愛を知る男の物語。それが「容疑者Xの献身」の物語です。

堤真一さんの演技は素晴らしかった、まだ観てない方がいらたおすすめです。