劇場公開時には映画館には行けず、レンタル開始を待ってました。で、レンタル初日にGEOに行って意気揚々と借りに行ったら全てレンタル中。結局、レンタル開始日から1週間近く借りれなかった。じらすねー、この野郎。という訳で、やっとレンタルしてきたので映画評にまとめておまきす。まず前もって言っておくと、凄い作品ですよ、コレ。ボクは基本的に「ルパン三世」と「名探偵コナン」が大好物なのですが、これはファンにとって素晴らしい作品です。名作と言っていい。例えるならアニメ界の「アベンジャーズ」。これでもかっ!と、作品中の要素をちりばめる。ファンにはとっては涙ものです。例えば、コナンであれば「毒薬で小さくなった名探偵」。ルパンで言えば「大泥棒で、不二子と次元と五右衛門がいて、銭形警部が追いかけいる」という知識くらいあればいいです。



でも、作品に対して深い知識があればあるほど面白い作品でもあります。



●あらすじ。



米花町の銀行に保管されているチェリーサファイアを奪うという怪盗キッドからの予告状が届いた。完璧な体制を整えて犯行時間を持つ警察。そして、現れたキッド。しかし、それはルパンの変装であった。何と犯人はルパンだったのだ。ルパンは捕まった不二子を助けるために犯行に及んでいた。時を同じくして、海外の超人気アイドル・エミリオがライブのため来日。ライブを中止しろという犯行予告を受け、毛利小五郎が調査に当たる。エミリオとチェリーサファイア、物語は一本の線へと続いて行く。



●感想。



凄いですよね。これでもかっ!というほどネタを盛り込んでます。たぶん、監督と脚本家は1回限りだから好きにやっていいぐらい。ある意味で遊んでます。まず冒頭のシーンで、怪盗キッド登場、そして実はルパンの変装だったというファンにとってのサプライズから幕を開ける。これでどきゅーーんです。前作のTVSPから引き継いでいる、コナンが次元の事を「ねぇパパ」と呼ぶシーン。これが個人的にはツボです。何故か、工藤新一という事も台詞回しも熟知している次元。そして、目暮警部、高木刑事、佐藤刑事。両者のオールスター総出演。佐藤刑事がいい活躍をするんだコレが、、。で、本編のストーリーの方に移ると、以外としっかりした背景があります。ネタバレは避けますが、TVSPの舞台だったヴェスパニア王国に関する背景がある。最後の最後でルパン的ななるほど、というラストです。だから、もし本作をDVDかブルーレイが借りる方は是非、前作のTVSPを観てください。理解度が高まります。



それで、本作には一応、敵役という物が存在するわけです。本ボスは別にいるのですが、もう1人の悪役としてあるプロデューサーが関わってくるわけです。これがどっからどう見ても「秋元康さん」そっくりで、完全に悪意があります。たぶん読者の方が一番気になる点は、結局「ルパンなの?コナンなの?」という事ですが、前半は割とコナンですが、後半はルパンです。特に最後は、TVSPの「炎の記憶/TOKYO CRISIS」を彷彿とさせるラストです。全編通して、全てのキャラクターに見せ場があって、これは上手いなって思いました。そして凄いのが音楽ですよね。これは、コナンの「大野克夫さん」ルパンの「大野雄二さん」という、ダブル大野が担当。これも凄い事です。



最後の最後でコナンが敵に対して「○○、探偵だ」(名探偵コナンの超タブー)というシーンがあって、少しヒヤヒヤしました。



たぶん、次回は無いくらい好き勝手やってます。

ルパンとコナンが好きなら絶対におすすめです。