もう10回くらい見ているほど好きです。マット・デイモン出演作品では、ボーンシリーズ以外だと「グッド・ウィル・ハンティング」「プライベートライアン」が有名ですが、ボクの中では本作が一番好きです。シリーズ物は真ん中が最高傑作という話も聞きますが、あながち間違ってない。本作は前作の「ボーン・アイデンティティー」からポール・グリーングラスに監督をバトンタッチ。確かに、前作も面白かったですが、こちらの方が緻密でより孤独の設定が上手く描かれていると思います。


●あらすじ。

前作「ボーン・アイデンティティー」の物語から少し後、主人公であるジェイソンボーンはインドで彼女のマリーと暮らしていた。少しずつ記憶を取り戻しつつあったボーンであったが、ある時、ボーンの元に殺し屋が差し向けられる。マリーと一緒に脱出を試みるボーンてあったが、橋の途中、殺し屋の狙撃によって、マリーは殺されてしまう。そしてボーンは再びトレッドスートーン、そして自分探しの旅に出る事になるのだが、、。

●感想。

まず冒頭が凄いですよね。前作でヒロイン的な役割であったマリーが冒頭で射殺されてしまう。そして仕掛けられた罠。ボーンが警官を殺したという容疑をかけられてしまうわけです。本作のヒロインはマリーから一転してCIAのパメラ・ランディ。次作の「アルティメイタム」でも活躍するわけですが、本作でも要所要所で良い活躍をします。やはり本作を今に見て思う事は、まず「時代を感じる」という事です。まぁ「ボーン・アイデンティティー」でもそうでしたが、パソコンがブラウン管というね。そして、本作の見せ場は色々とありますが、まずパメラ・ランディがいる作戦拠点をボーンが覗いて「あんたの隣にいる」といって電話を切るシーン。そこで流れる奇妙な音楽が心をそそろる。

そして、元トレッドストーンのメンバーの家が爆破されるシーン。これは特典映像によると、実際に爆破して行ったみたいです。

で、本作の話に戻ると、本作は懺悔の旅なんですよね。1作目が自分探しであるとするなら、本作は懺悔である。ボーンはある事を伝えるためにある場所に向かうわけです。

アクションの緻密さ、そしてサスペンス感など、これほど完成度の高い作品は他にないと思います。

前作から見た方がより楽しめますが、本作からでも十分に楽しめます。
そして完結編が見たくなるっっっっ!