Googleの元CEOであるエリック・シュミット氏が書いた本です。最近では、Googleの経営について語った新刊が話題になってますが、シュミット氏が初めて書いたのがこの「第五の権力」です。まずはっきり言っておくと、かなり難解な本です。自己啓発本やビジネス書で括れるほど簡単な本ではありません。昔、学校で3権というものを習いました。つまりは、「司法・立法・行政」が独自に機能する事によって国家は形成されていると、、。

そして、これは大人になって知る事が多い、もう一つの権力がメディアです。新聞とかテレビですね。

それが第四の権力と言われています。そして、本書が扱うテーマは「第五の権力」です。つまりは、ネットの登場によって、それまでのメディアに加えて、ネットが社会を左右するようになった。例えば、アラブの春がそうですけど、格安の携帯やスマホが普及する事によって、ストや権力監視が用意になった。Facebookなどが代表的ですね。その一方で、独裁政権も権力を維持するたに、第五の権力であるネットを排除する動きに出ている。

ただ、本書を読む限りでは、いくら情報を統制した所で全ての情報を隔離する事は不可能だという事です。逆に、それが権力を奪われる要因になってしまう。すごい売れたって話も聞きますけど、この本が売れるという事は、まだ日本の出版界も捨てたもんじゃないっ!と思わせる本です。再度言いますけど、軽い気持ちで買うと後悔しますよ。