楽天の三木谷さんではなく、側近の方が書かれた本です。まぁね率直な感想を述べれば、面白くはない。ファーストペンギンというタイトル。それは天敵のいる海中に尻込みする者がいる中で一番先に海に飛び込んだペンギンの事。それを=楽天の三木谷社長と比喩しているわけです。本書は簡単に言えば、ここ最近の「楽天史」ですね。本書から学ぶ事は少ないけれど、SoftBankの孫さん同様、買収と戦略が上手いな〜って思いました。例えば、通話アプリの「Viber(バイバー)」であったり、当時のlivedoorのように「幾ら儲かるか」できなく、将来的にいくら世界を変えられるのか?という視点に立っているわけです。

で、ボクか本書を読んで強く思った事は「楽天は将来的に楽天市場を捨てるのではないか?」という事です。KoboとかViberとかありますけど、楽天市場は枝葉の一部であって、通話アプリや金融など様々なサービスを提供する。それを総称したものが「株式会社(楽天)」であるのではないかと。

三木谷さんは、「楽天流」という本で、楽天が世界に売っているものは「楽天」だ。と豪語してましたが、「楽天経済圏」という言葉があるように、究極的な目標は楽天のポイントが世界通貨として通用する事ではないかと、勘ぐってしまう。本自体は面白くないけど、最近の楽天事情を知りたいなら買いだと思います。