今日、ふらっと書店に行って「月刊サイゾー」を立ち読みしたんです。(※買いませんでした)そこに「漫画界のタブー」みたいな特集があって、NARUTOの連載が終了した理由とかが書いてあって、その中にONE PIECEの尾田先生の箇所もあって、そこには「未だに毎回アシスタントに(これは面白いかか?)」と聞いているとか、未だにアンケートの順位を気にしているといった事が書かれてたんですが、そこには2つ割と衝撃的な事が書いてあって、

・編集者は足手まといでしかない。
・役に立った編集者は1人もいない。


本人の公式な発言ではなく、※関係者談。なんですが、ボクはこれを見て「あ〜なるほど」と思ったと同時に「漫画雑誌の仕組みに問題があるのではないか?」と思ったわけです。

●新人が人気漫画家の編集者になる弊害。

これは少し前ですが、フジテレビの「リアルスコープ」で少年ジャンプの特集が組まれた際に、ONE PIECEの担当編集者という方が登場してました。たしか、20代前半くらいだったと思います。当時ですね。基本的に少年誌の編集者は若いというのは割と常識ですよね。新卒か何かで配属されて、いきなり担当に回されるらしいです。

で冒頭の「役に立った編集者は1人もいない。」という尾田先生の言葉を振り返ってみます。編集者の大きな仕事として、期日通りに原稿をあげるというのがありますが、その他にも漫画家のネーム(漫画の下書きのようなもの)を見て「ここはこうした方がいい」といった助言をする立場にもいます。

で、ONE PIECEの話に戻れば、もうONE PIECEは新人の扱える域ではないんですよね。パンクハザード編のドラック問題。そして世界貴族と格差。戦争、腐敗、革命、宗教、奴隷。空白の歴史とかね。尾田先生の中には明確なストーリー設定があるだろうし、担当が変わる度にいちいち説明するのは大変。

例えば、ドレスローザ編から登場した大将の藤虎 。明らかに座頭市の勝新太郎なわけですけど、若い担当者にイチイチ説明するのは面倒だし、宗教とか戦争のバックボーン。そして尾田先生が大好きな任侠物の知識があるかっていうと、違う。集英社に入るエリートなんだから、それ相応の学力はあるにしても、編集者の中には一度も漫画を書いた事が無い。子供の頃にジャンプが好きで入りました。的な人が多いわけです。

これは漫画「バクマン」でもテーマになりましたが、編集者には当たりハズレがあるわけです。

ボクだって編集者からいちいち「ここはどういう意味ですか?」って聞かれたらキレますよ。知ったかぶりで「ここは変えた方がいい」とか言われたら殴ります。(笑)

●集英社はONE PIECEを事業部化するべきでは?

これは浦沢直樹さんにおける長崎尚志さんじゃないですけど、少年ジャンプではなく、集英社は「ONE PIECE事業部」を作った方がいいですよね。編集もコロコロ変わるのではなく、ベテランであったり尾田先生が気に入った人が連載終了まで管理する。その方が面白い物ができますし、システムとしては合っていると思います。それはポケモンで言う「株式会社ポケモン」みたいなものです。