帯とタイトルが完全に煽ってますが、内容はとても健全です。大学と言えば6・3・3・4制で最高学府。少し前まで大学に通う事は一部のエリートだった。しかし今の大学事情は20年前、30年前とは大きく変わっている。これは新聞等でも言われているように、大学全入時代の到来です。既に若者大学進学率は50%を越えていて、短大や専門学校を含めれば殆どの学生が高校を卒業して進学している。
それは大学の乱立と、学力が低くても入れる(世間的に言うFランクの大学)などの登場もそうですが、本書はそんな大学事情を踏まえつつ、今の大学のレベルは低いのではないか?と問いかけるわけです。
まず冒頭で綴られているように、生涯で2本のしか論文を書かない教授が存在するという衝撃。ウソかホントか講義中に生徒の声がうるさくて、耳栓をしながら講義をした教授の話などが紹介されています。ボクはこの本を読んで「大学教育も終わっている」とか「今の学生は、、」と思ったわけではなく、「まぁそうじゃない」という感じでした。だった全国に700校近い大学があるわけです。そりゃお金目当てで運営している大学もあれば、大卒の資格だけ取りたい学生が入る大学もある。それは美味い飯屋があって、不味い飯屋があるように、当然なわけです。
ただ面白い話として、過去に日本でノーベル賞を獲得した人の100%が国立大学で研究していた話は割と衝撃でした。確かに、世界に稀に見る新卒一括採用や、研究費不足といった事も事実であって、それを文章する事も大切だけれど、不都合な真実と煽る理由はよく分かりませんでした。
これはピケティ的に言う格差の象徴かもしれないけど、1億2000万分の1でもノーベル賞受賞者が出せれば、大学教育として、それは正解だとボクは思います。全体を底上げするか、一部の有力者にお金と力を与えるのか。ある意味で深いテーマですが、本書はあくまで著者なりの愚痴だと解釈しました。たぶん、大学生の子供を持つ親世代とか、意欲の高い学生が読めば面白いと思います。
それは大学の乱立と、学力が低くても入れる(世間的に言うFランクの大学)などの登場もそうですが、本書はそんな大学事情を踏まえつつ、今の大学のレベルは低いのではないか?と問いかけるわけです。
まず冒頭で綴られているように、生涯で2本のしか論文を書かない教授が存在するという衝撃。ウソかホントか講義中に生徒の声がうるさくて、耳栓をしながら講義をした教授の話などが紹介されています。ボクはこの本を読んで「大学教育も終わっている」とか「今の学生は、、」と思ったわけではなく、「まぁそうじゃない」という感じでした。だった全国に700校近い大学があるわけです。そりゃお金目当てで運営している大学もあれば、大卒の資格だけ取りたい学生が入る大学もある。それは美味い飯屋があって、不味い飯屋があるように、当然なわけです。
ただ面白い話として、過去に日本でノーベル賞を獲得した人の100%が国立大学で研究していた話は割と衝撃でした。確かに、世界に稀に見る新卒一括採用や、研究費不足といった事も事実であって、それを文章する事も大切だけれど、不都合な真実と煽る理由はよく分かりませんでした。
これはピケティ的に言う格差の象徴かもしれないけど、1億2000万分の1でもノーベル賞受賞者が出せれば、大学教育として、それは正解だとボクは思います。全体を底上げするか、一部の有力者にお金と力を与えるのか。ある意味で深いテーマですが、本書はあくまで著者なりの愚痴だと解釈しました。たぶん、大学生の子供を持つ親世代とか、意欲の高い学生が読めば面白いと思います。