発売日に書店2軒はしごも売ってなくて、仕方なくAmazonて買いました。で、率直に感想を述べるとすれば、「これが読みたかった本だっ!」と思いましたね。ボクはイーロンマスクさんに関する本は現時点で出版されている全ての本を読んでますが、たぶんこれが最高傑作でしょう。最近はハードカバーで、、というパターンが多いですが、1000円以下でこのボリューム。そして、竹内 一正さん(スティーブ・ジョブズ神の交渉力の方)が書いた本ですよ。たぶん、今地球上で最も注目されている経営者だと言えるでしょう。GoogleのCEOであるラリーペイジさんが、ボクの全財産を預けるなら慈善団体ではなく、彼に託すと言っています。ちなみに、ラリーペイジさんの資産は約3兆円です。(笑)
1.地球人を火星に移住させる宇宙ビジネス。(スペースX)
2.自然を汚さないクリーンな車の開発。(テスラ)
3.持続可能なエネルギー。(ソーラーシティ)
●1.スペースXで宇宙船に革命を、、。
まず一つ目の宇宙ですが、これがイーロンさんを一番有名にした分野でしょう。それまで宇宙開発というのは民間企業ではなく、国が行うものでした。その最たる例がアメリカの「NASA」でしょう。ただ、あまりにもお金がかかりすぎる。そこに風穴を開けたのがイーロンさんです。
それまでの常識を覆し、ロケットを従来の100分の1で開発し、民間企業とし始めて国際宇宙ステーションにドッキングさせた。それまでの宇宙船に莫大な費用が掛かっていた理由は、ずばり下請けと使い捨てでした。実際、NASAが開発するといっても、実際に作業を行うのは下請けのボーイングであり、さらに末端の企業なわけです。
イーロンさんの調査によれば、宇宙船開発にあける宇宙船のみの費用は打ち上げ費用全体の5%に満たないそうです。
さらに、イーロンさんのスペースXが画期的だったのは、宇宙船の構造を単純にした事です。それまでの使い捨てを止め、再利用を可能にして構造をシンプルにした。それまで複雑なロケットではなく、同じロケットを何個も搭載する。
そして、そのどれかが停止しても、他のロケットのみで飛行できるように高度なプログラミングを組んだ事です。そして、下請けに依存する体質を脱却し、スペースXの内製率は8割を越える。これによって、宇宙へのコストは100分1から1000分の1へと大幅に減らす事できるわけです。
ただ全てが順風満帆でなく、何度もトライエラーを繰り返して今日に至るわけですね。
現在、ネバダ州にギガファクトリーという5000億円を投資する世界最大の電池工場を建設予定で、それによってさらに電池のコストは30%下がると予想されます。そして興味深い点は、テスラの電気自動車の特許が無償で公開されている点です。
いわゆる自動車版のオープンソースです。
ちなみに、スペースXでは特許の公開はおろか、そももそ特許すら獲得していない理由をイーロンさんは「中国にパクられるから」としています。
2010年代後半には300万円程度で購入できるモデルXを発売予定だそうで、まだまだ伸びる会社です。
●イーロンマスクが目指す「環境・宇宙・未来」。
イーロンさんが注目を集めるのは3つの分野においてです。1.地球人を火星に移住させる宇宙ビジネス。(スペースX)
2.自然を汚さないクリーンな車の開発。(テスラ)
3.持続可能なエネルギー。(ソーラーシティ)
●1.スペースXで宇宙船に革命を、、。
まず一つ目の宇宙ですが、これがイーロンさんを一番有名にした分野でしょう。それまで宇宙開発というのは民間企業ではなく、国が行うものでした。その最たる例がアメリカの「NASA」でしょう。ただ、あまりにもお金がかかりすぎる。そこに風穴を開けたのがイーロンさんです。それまでの常識を覆し、ロケットを従来の100分の1で開発し、民間企業とし始めて国際宇宙ステーションにドッキングさせた。それまでの宇宙船に莫大な費用が掛かっていた理由は、ずばり下請けと使い捨てでした。実際、NASAが開発するといっても、実際に作業を行うのは下請けのボーイングであり、さらに末端の企業なわけです。
イーロンさんの調査によれば、宇宙船開発にあける宇宙船のみの費用は打ち上げ費用全体の5%に満たないそうです。
さらに、イーロンさんのスペースXが画期的だったのは、宇宙船の構造を単純にした事です。それまでの使い捨てを止め、再利用を可能にして構造をシンプルにした。それまで複雑なロケットではなく、同じロケットを何個も搭載する。
そして、そのどれかが停止しても、他のロケットのみで飛行できるように高度なプログラミングを組んだ事です。そして、下請けに依存する体質を脱却し、スペースXの内製率は8割を越える。これによって、宇宙へのコストは100分1から1000分の1へと大幅に減らす事できるわけです。
ただ全てが順風満帆でなく、何度もトライエラーを繰り返して今日に至るわけですね。
●2.テスラで持続可能な社会を、、。
そして2つ目がテスラです。これは日本でも聞いた事があると思いますが、完全に電気自動車です。現在ではモデルSが700万円ほどで日本でも購入可能ですが、テスラが優れている点は日本の大手自動車メカーのように独自にバッテリーを開発するのではなく、パソコンに搭載されるような小型の電池を数千個も組み合わせる事で安価な価格を実現している事です。現在、ネバダ州にギガファクトリーという5000億円を投資する世界最大の電池工場を建設予定で、それによってさらに電池のコストは30%下がると予想されます。そして興味深い点は、テスラの電気自動車の特許が無償で公開されている点です。
いわゆる自動車版のオープンソースです。
ちなみに、スペースXでは特許の公開はおろか、そももそ特許すら獲得していない理由をイーロンさんは「中国にパクられるから」としています。
2010年代後半には300万円程度で購入できるモデルXを発売予定だそうで、まだまだ伸びる会社です。