ドキュメンタリー界ではかなり有名ですし、実際には公開当時に見ているけど、この前にTSUTAYAで借りた「ブッシュ」の延長で見てみました。ただ2015年の今になって見返すと「うーん」という感じですよね。9.11から15年近くが経過して、当時を知るアメリカ人ならともかく傍観者の日本人にとって記憶は薄いのかもしけれない。その後に公開された「ユナイテッド93」という映画もありましたが、陰謀論として、あれは発破解体されたのだ。イラクの油田を確保するために行ったものだ。という話もあったりする。実際、本作でもブッシュ家とビンラディン家は仲が良かったとか、9.11が起こった時に幼稚園で本の読み聞かせをしていたブッシュは「やっぱりか」という表情を浮かべるシーンもあったりします。
ただ、本作が問いかける問題はそこではなく、やはりイラク戦争に意味はあるのか。イラク戦争は仮想戦争ではなく、実際に生身の人間が戦っているのだという強い主張を感じます。本作の終盤で、政治家に対してマイケルムーアが「あなたのお子さんをイラクに派遣しては?」という話をするわけですが、誰1人としてOKはしない。実際、政治家で息子がイラクに派遣させたなんて人は少数派も少数派でしょう。
で、本作が面白い点はそこをシリアスに描くのではなく、コミカルに描いている点です。例えば、冒頭でアルゴアと命運を分けた大統領で、家族がテレビ局で働いていたから当確情報が出たとか。パパの友達に頼んだからね。というシーンが面白いです。これは別の話になりますけど、映画「ブッシュ」で描かれているように、経歴がパパのコネであれ、根を良い人だ。というのがボクの感想です。ただ、大統領の器としてはどうか?という事ですよね。アメリカ人はともかく、日本人が見ても「うーんそうか」と思わせる演出は、やはりカンヌ映画際で賞賛されただけはあります。
シッコとかもそうですが、ドキュメンタリーのために捏造されたわけではなく、それがアメリカの真実だという事は本当に凄いと思います。ピケティもそうですが、富める者はより富めるがアメリカですね。まさに自由の国です。
ただ、本作が問いかける問題はそこではなく、やはりイラク戦争に意味はあるのか。イラク戦争は仮想戦争ではなく、実際に生身の人間が戦っているのだという強い主張を感じます。本作の終盤で、政治家に対してマイケルムーアが「あなたのお子さんをイラクに派遣しては?」という話をするわけですが、誰1人としてOKはしない。実際、政治家で息子がイラクに派遣させたなんて人は少数派も少数派でしょう。
で、本作が面白い点はそこをシリアスに描くのではなく、コミカルに描いている点です。例えば、冒頭でアルゴアと命運を分けた大統領で、家族がテレビ局で働いていたから当確情報が出たとか。パパの友達に頼んだからね。というシーンが面白いです。これは別の話になりますけど、映画「ブッシュ」で描かれているように、経歴がパパのコネであれ、根を良い人だ。というのがボクの感想です。ただ、大統領の器としてはどうか?という事ですよね。アメリカ人はともかく、日本人が見ても「うーんそうか」と思わせる演出は、やはりカンヌ映画際で賞賛されただけはあります。
シッコとかもそうですが、ドキュメンタリーのために捏造されたわけではなく、それがアメリカの真実だという事は本当に凄いと思います。ピケティもそうですが、富める者はより富めるがアメリカですね。まさに自由の国です。