何の期待もなく(あっGoogleが題材の映画なんだな)という感じで見ました。率直に感想を言えば、思ったよりも面白かったという感じです。ただ2時間は長いのかな?というのが本音です。家具の販売店で働いていた2人はある事でその販売店を退社する。そして福利厚生が良いというだけで選んだGoogleのインターンシップ。最初はそれほど熱心ではなかったけれど、仲間との交流。そして仕事の面白さに惹かれていく。2人はGoogleで働く事できるのだろうか?という感じの話なんですが、もの凄く正当派ですよね。

実際、Googleのカリフォルニアの本社を使用して撮影された映画らしく、Googleファンならおおっ!と驚くかもしれません。ただ、脚本という面では問題は多々あると思います。まず、御都合主義ですよね。噂によればGoogleには年間で数十万人単位で採用の応募があるそうです。そこから実際に採用されるのは少数であって、そこにはハーバードやスタンフォードの名門を、それこそ主席で卒業した強者が集まる。しかもGoogleはまず何が出来るのか?という以前にどんな専行を取っていたのか?という事を重視するそうです。

本作のように、家具屋の営業マンがおいそれと入れる場所ではない。

しかも設定上は名門の大学の卒業生ではなく、オンライン大学の学生という裏技で応募しているわけです。まぁコメディだからこれで良いのかな、、とも思います。で、ボクは本作を中盤まで見て「あっこれはプラダを着た悪魔的な作品なんだな」と思いました。つまり、Googleのインターンシップの過程で、実は自分が本当にやりたかった事が見つかる的な物語ですよね。でも本作は良い意味でも悪いで意味でもラストにひねりが無い。これがGoogleの宣伝なのか分かりませんが、気軽には見る分には面白いですが、あえて深堀すると矛盾は結構大きい作品です。

TSUTAYAで5本借りないと1000円にならないから、、といった時に見る事をおすすめします。