発売前から期待して発売日にゲットしました。シャオミと言えば中国でサムスン。そしてAppleにせまる破竹の勢いで成長するベンチャー企業。たった4年で数兆円企業と言われています。シャオミの特徴はハイスペックでありながら低価格。例えば、ソニーやサムスン並の性能を持った端末が3万円台で買えるわけです。その販売方法は独特で店鋪販売ではなく、SNS等を使っている。中国のスティーブジョブズなんて言われてますが、そんな大注目のシャオミの本。これは読書好きにとっては買わざるおえません。

でもでもですよ、率直に言って「だまされたっっっっっっーーー!」が率直な感想です。帯に「サムスン、アップルを脅かすシャオミの正体」と書いてあったので、てっきりシャオミの本かと思ったら、これは「雷軍(レイ・ジュン)伝」と書いてあるように、創業者の雷軍氏の半生を綴った本です。300ページ超あるんですが、シャオミの話は前半と後半の70ページほどで、シャオミのスマホの写真1枚も出て来ません。ボクが知りたかったのは、シャオミがどんなビジネスモデルなのか?そして、今後の展望であったり、サムスンとアップルの関係。そして、スマホ市場の今後の展望、シャオミの今後が知りたかったわけです。

これは、「Alibaba アリババの野望 世界最大級の「ITの巨人」ジャック・マーの見る未来」の時も言いましたけど、中国の本を翻訳するのには無理があると思います。まずね、本書では中国のIT企業の名前が沢山登場するわけですが、殆どが何て読めばいいのか分かりません。で、一番問題だった事が以外と雷軍氏の人生って順風満帆なんじゃね?という事です。40歳でシャオミを起業した事は凄いですが、以前に勤めていた会社の上場で資金を得て、エンジェル投資家として活動していた。これが割と成功していたそうです。ジョブズなんか「一生砂糖水を売り続けるか?」と口説いた相手に首にされてますからね。(笑)

もしシャオミの事が知りたくて買うなら、本書は買わないほうがいいです。
ネットで「シャオミ ビジネスモデル」と検索した方がよっぽどましです。0円ですからね。YouTubeで実際の端末も見られますし、、。すげぇもったいないです。今、ガチでシャオミのビジネスモデルを分析した本を出せば割と売れそうなのにね。