来月のAppleの開発者向けの発表会で一番注目されている物は現行機が登場してから3年間新型が登場してなかった「AppleTV」です。色々と噂が出てますが、発表会のロゴがAppleTVの形?なんて言われてます。というワケで、今回は新型AppleTVが出る前に勝手にコラム形式で考察してみます。

●新型AppleTVに関する考察&コラム。

「新型AppleTVの発表が6月8日(現地時間)に行われるのではないか?という事が話題ですね。確かに、現行機が発売されたのが2012年ですから、逆に今まで新型が出なかった方が不思議です。」

●AppleTVに対する不安。

「でもまぁボクは期待もしているんですが、半分、不安も感じてます。噂によれば、新型機でiPhone6に搭載されているA8チップが搭載されて、リモコンがタッチパネルになる何て言われてますが、発表前までは憶測でしかありません。ただ、最近のApple製品はリーク通りの製品が発表される傾向になっているので、ちょっと不安です。」

「何が不安なのか?と言えば、一番は価格ですよね。現行機が値下げされて64ドルくらいに下がりましたけど、タッチパネルのリモコンを搭載してA8チップが搭載されてしかもストレージまで増える。これが旧型の96ドルで販売されるのか?というと無いですよね。」

●Appleはハードのメーカー。

「確かに、家庭用ゲーム参入?と言われていると考えれば、任天堂やソニーのようにソフトを売るためにハードを原価以下で売る事も考えられますが、そもそもAppleはソフトのメーカーじゃないですからね。App Store、iTunesとかありますけど、あれは断じておまけであって、Appleの収益の源泉はiPhoneでありMacでありiPadなわけです。よく原価表みたいなものが公開されますが、原価2万円の端末を10万円で売るそれがAppleプライスですからね。」

「で、AppleTVに話を戻すと、Appleが原価以下でセットトップボックスを売る可能性はかなり低いと思います。別にそれが専業ではないですし、経営が切羽詰まっているわけでもない。」

●AppleTVの価格は?

「じゃあ幾らになるのか?というと、ボクの予想では160ドルが妥当です。A8チップそのもの原価が日本円2200円くらいですし、さらにタッチバネルのリモコンという事を考えれば160ドルでも安い方だと思います。ティムクックが価格を発表してうぉ〜ってなる価格ですね。これ以上高いと、アメリカで言うGoogleのネクサスプレイヤーとかRokuとかAmazonFireTVと比較してあまりにも高すぎるわけです。」

「円安の日本に換算すると、1万7000円〜2万0000円が妥当なんじゃないかな?という予想です。」

●ストリーミング配信が新型の最大の魅力。

「で、日本ではA8チップが搭載されて、ゲームが出来るっ!という点が話題になってますが、実はAppleTV新型の一番の注目ポイントは動画配信です。一部ニュース等になってますが、ディズニーやFOXなどど提携して定額のネットストリーミング。言う無ければ、ネット上に民放を置く的なサービスを開始する事が明らかになってます。」

「これはアメリカでは潮流になっていて、例えばソニーは(PlayStation Vue(プレイステーション ビュー))という月5000円くらい払うと79チャンネル全ての番組を3日間に遡って見れるというサービスを開始しています。これにはFOXなどの大手も参加していて、例えば日本で言うフジテレビの番組が3日間遡って見れるますよ〜みたいなサービスです。同じく大手の米DISHという会社が「Sling TV」という月20ドルで似たようなサービスを開始していて、アメリカではそういう流れです。」

「逆に言うと、(PlayStation Vue(プレイステーション ビュー)は全ての端末で視聴できるのに対して、Appleの配信はおそらくApple端末でしか見られないという欠点もあります。」

「だから、もしAppleが99ドルという価格で新型のAppleTVを発売するのであれば、本気でこの市場を狙ってくる意思表示ですよね。」

●旧型のAppleTVはどうなる?

「で、最後に旧型のAppleTVの話をしておくと、おそらくストリーミング配信には対応してくると思います。だって既に全世界で数百万台も売れている端末を捨てる方がバカです。」

「たぶん、Siriとかゲームはできないけど、インターフェイスは共通にするのが妥当な話です。」

「ただ、日本において民放がストリーミング配信をする話も聞かないですし、ボクがそうですが、AppleTV=hulu専用機であって、huluをタッチパネルのリモコンで操作するために2万円も出せるか?と言われたら疑問ですよね。」