今は昔、コクドという会社がありました。そこには堤義明という経営者が居ました。彼は90年代後半に世界一の億万長者となりましたが、それは遠い昔の話です。
という昔話的な感じで始まりましたが、もうたぶん殆どの人は「コクドってなに?」という話ですよね。
今回の本は西武とその親会社(?)であるコクド、そしてカリスマ経営者である堤義明氏にスポットを当てた本です。
「しかし、それは今は昔。西武は1兆円を越える借入金を受け、それが焦げ付く。物語は有価証券の虚偽記載から始まり、そして西武は外資の獲物となった。それを巡る兄弟そして親族が関わる骨肉の争い。」
「申し訳ないれど、物語もしくはドラマとしてこれほど面白い題材もないでしょう。」
「その影で暗躍する外資系ファンド。そして、これも今は昔となった村上ファンド(これも面白い話で、村上ファンドの設立資金を出したのが、あのオリックスの政商と呼ばれた宮内氏)がTOBを仕掛けていた。」
「細かい話なので書かないけれど、世間が評価するカリスマ(天才)は移ろいが激しい。」
「余談だけど、近鉄買収当時のホリエモンはそれこそ日本の救世主として扱われたわけです。しかし、それがニッポン放送問題。そして政界進出をへて、メディアの態度は激変していく。」
「複雑に絡みかったコクド株。そして西武所有のゆくえ。そして、家族。普通に物語としても面白いけれど、これは80年代〜90年代に起こった不動産ビジネスに対する時代の終焉を意味するのかもしれない。もはや資産を持つ事が価値ではない。」
「ある意味で本当の資産は社員であり人だったのではないか?とボクは思いました。」
という昔話的な感じで始まりましたが、もうたぶん殆どの人は「コクドってなに?」という話ですよね。
今回の本は西武とその親会社(?)であるコクド、そしてカリスマ経営者である堤義明氏にスポットを当てた本です。
●感想。
「もはやコクド自体が今は昔の話ですが、本当に90年代後半までは米フォーブス氏で当時の金額で数兆円という資産を誇ったカリスマ経営者。」「しかし、それは今は昔。西武は1兆円を越える借入金を受け、それが焦げ付く。物語は有価証券の虚偽記載から始まり、そして西武は外資の獲物となった。それを巡る兄弟そして親族が関わる骨肉の争い。」
「申し訳ないれど、物語もしくはドラマとしてこれほど面白い題材もないでしょう。」
「その影で暗躍する外資系ファンド。そして、これも今は昔となった村上ファンド(これも面白い話で、村上ファンドの設立資金を出したのが、あのオリックスの政商と呼ばれた宮内氏)がTOBを仕掛けていた。」
「細かい話なので書かないけれど、世間が評価するカリスマ(天才)は移ろいが激しい。」
「余談だけど、近鉄買収当時のホリエモンはそれこそ日本の救世主として扱われたわけです。しかし、それがニッポン放送問題。そして政界進出をへて、メディアの態度は激変していく。」
「複雑に絡みかったコクド株。そして西武所有のゆくえ。そして、家族。普通に物語としても面白いけれど、これは80年代〜90年代に起こった不動産ビジネスに対する時代の終焉を意味するのかもしれない。もはや資産を持つ事が価値ではない。」
「ある意味で本当の資産は社員であり人だったのではないか?とボクは思いました。」