特に凄い事が書いてあるわけでも無いけど、本書の面白さは本書以上に働き方について考えさせられる本です。もはや会社に従属する事、新卒で入社して定年まで勤める時代でも社会でもない。

●感想。

「もう会社に使われる時代ではなくなりつつあるのかもしれない。自分の好きな時間に好きな仕事をする。」

「そう言うとホリエモンや小飼弾さんのように、ベーシックインカムを導入して好きな人だけ働ければいい。それが社会を動かすのかもしれないし、社会を混沌させるのかもしれない。」

「簡単にクラウドワークを説明すると、会社に属するのではなく自分のスキルを活かして、ネット上で個別に仕事を受注する。それを仲介するのが本書で言うクラウドワークスのようなサービスです。」

「今までは新卒で入社して定年まで働く。これが社会的に当たり前だったけど、時代は変わっている。」

「というと、非正規雇用をイメージするけれど、実は契約社員とクラウドワークは似ているようで違う。クラウドワークが担保しているのはスキルに基づいた賃金であって、時間給で働く派遣とは違うわけです。」

「確かに、クラウドワークでも単純な作業もあるけれど、醍醐味は自分のスキルを活かして個人で働く事をサポートしている事です。例えば、今まではギターが弾けても作曲が出来てもそれは趣味の範囲であった。でもクラウドワークによって、どんな知識でもスキルでもマッチングが可能になった。」

「勿論、クラウドワークで生活ができる保証は無い。ただ本書に紹介されているアメリカの(オーデスク)のように医療保険の無いアメリカでクラウドワーカーに保険を提供する会社もあります。」

「ボクが本書を読んで思った事は、興奮と不安でした。確かに、クラウドワークで稼げる一方でその不安もある。一生の雇用が約束されている保証も無いし、そもそも著者が運営するクラウドワークが100年後まで継続している保証は何も無い。数年後すら不安です。」

「ただ、ネットを使っていて思う事は、これからの時代に求められているのは高学歴のブランドではなく、自分が持っているスキルです。官僚になりたい大企業に勤めたい方はブランドを目指しましょう。」

「YouTube、ニコニコ動画、メルマガ。知識がお金になる。これが今後のトレンドです。」

「ただそれでも成功できるのは一握りではある。でもそこには今までの非正規ように使われるではなく、共存という契約がある。逆の意味で何のスキルも無い、何のブランドも無い人は本当に厳しい時代が訪れるんだな〜というのが恐怖と不安です。」

「ゲームが好きでも仕事になる。音楽が好きでも仕事になる。本が好きでもお金になる。」

「これを良いと捉えるか悪いと捉えるかによって人生は大きく変わると思いました。」