今回はネタバレ全開でお送りします。

通常であれば、ネタバレが避けるというのが映画評のルールではありますが、本作はネタバレをした方が記事として面白いわけです。もし「Noネタバレ」の方がいれば速攻で本記事を閉じでYouTubeでHIKAKINさんの動画でも見る事をおすすめします。

で、唐突ですが「皆さんは、神様を信じてますか?」

まぁ大体の人は無神論者。つまり、神はいるかもしれないし、いないかもしれない。と思ってます。

ただ、これがアメリカなどで言うとキリスト教を信じている人も多くて神に祈りや感謝を捧げる。例えば、教会に行ったり聖書を読んだりするわけです。

本作はそんな神様の存在について、大学生と教授が真っ向から対立話です。
最初に見た時は「あ〜ディスカバリーとかヒストリー的なドキュメンタリーなのかな?」と思ってましたが、がっつりとストーリーのあるドラマでした。(笑)


●あらすじ。

主人公であるジョシュ・ウィートンはロースクール進学を目指して大学に入学した。そこでは必修科目として哲学の授業を取る事が義務づけられていたが、ジョシュが選んだクラスの教授はニーチェ、カミュ、フロイト、チョムスキー等の無神論者を信奉し、神の存在を否定する人物であった。そして授業初日に教授から、講義を受ける前に「God is dead」つまり神は存在しないと念書を書くように言われる。クリスチャンであったジョシュはそれを拒むが、その代わりに教壇に立ち神が存在する事を証明するように命じられてしまう。さて、神は存在するのかしないのか、、。

●感想。

と、ここまでは良いわけです。ストーリーとしては軸があります。
ジョシュは図書館に通い詰めて宇宙の誕生や無視論者の歴史を紐解いて反論するわけですが、なかなかそれが認められない。認められないままストーリーが進むわけですが、実は教授の妻がキリスト教を新興していた、、という話が告げられるわけです。無神論者VSキリスト教の妻とはことあるごとに意見が対立してしまう。そして、ついに妻は家を出て行ってしまうわけです。

そして、それを追いかけて妻を探す教授。しかし運悪く、教授の目の前に車がドンっ!教授は瀕死の状態になってしまう。集まる野次馬。そして、偶然に居合わせた神父。そこで彼は「あなたは神を信じるか?信じれば天国に行って幸せになれる」と告げるわけです。そして教授は最後の声を振り絞って「信じます。」という。そして亡くなる。場面は展開して、あるライブ会場。そこではあるミュージシャンが出演していた。そしてライブ終盤に「今、ここに集まっている皆の携帯のアドレスに「神は死んでない」とメールを出そう」と問いかけるわけです。

メールが次々に転送されていくメールたち、、。

そしてその音楽と「神は死んでない」という文字と共にエンドロールがばーっと出る。そしてEND。

別の意味ですげぇっ!と思いました。たぶん、監督か脚本家が確実にキリスト教徒です。結局、教授は死ぬし、キリスト教以外の宗教に対して一切触れないという徹底ぶり。アメリカで爆発的なヒットだって書いてありましたけど、たぶんキリスト教の方が多いアメリカならではでしょう。インドでも中国でも通じない映画だと思います。

余談ですが、邦題は「神は死んだのか」ですが英題には「NOT」が入っているのでは「神は死んでない」が正しいタイトルです。

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