ここ最近、地味に木村拓哉&柴咲コウ主演のドラマ「安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜」を見てました。放送当時こそ酷評されたり視聴率的にも最終回が12%という残念な結果でしたが、ボクは割と楽しめたと思います。で、本作のドラマの一番の謎は最終回ラスト3秒における謎です。今回はネタバレを含みますので未見の方とか、これから見る予定という方は見るのを止めた方が良いと思います。

●『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』における最終回、ラスト3秒の意味

あらすじを簡単に説明すると、最終回でラスボス的存在であるアンドロイドを木村拓哉さん演じるロイドが自分の命を犠牲に倒すわけです。そして、残骸はボロボロになってしまう。少し日付が過ぎた12月。沫嶋黎士との結婚式が中止になり、自宅で悲しむ柴咲コウ演じる安堂麻陽の元に未来からロイドが復活するわけです。彼の話によれば、体は壊れたがメモリーチップは海底に沈み100年後に発見された。そして、その体を沫嶋黎士に返すために未来からやって来たと告げるわけです。

そして、沫嶋黎士は復活し、抱き合う2人。
ハッピーエンドかと思いきや、ラスト3秒で「ARX II-13をプリントアウトしますか?」という文字が表示され、木村拓哉さんの声で「イエス」という返事が流れ物語はエンドロールへ。この意味深なメッセージが物議を醸しているわけです。えっ何これ?という感じですね。

以下、簡単に考えられる意味を考えてみます。

●1.ARX II-13を過去に送り込んだのは未来の沫嶋黎士説。

これが割と硬派な説です。
本作はある意味でターミネーターとドラえもんが合体したような話ですが、本作中で明確に「ARX II-13」を送り込んだ人物は明示されてない。一応、ロイドにはクライアントがいて、あの「安堂麻陽が死ぬ事は禁じられている」という事が決まってて、本作では沫嶋黎士の脳が動いているという話はありました。

だから、これはある意味で都市伝説化しているドラえもんの最終回と似ようなものですよね。ドラえもんを作ったのは実は未来ののび太だったという話。あれに近い感じで、例えばターミネーターで言う未来のジョンコナーが過去にターミーネーターを送り込んだみたいな話ですか。

つまり、あの時点で復活した沫嶋黎士が過去の世界にロイドを送り込んだという説です。

●2.実はARX II-13を作ったのは沫嶋黎士説。

これは怖いですね。未来の世界ではARX II-13のバグによって10億人の人間が虐殺されるという描写があるわけですが、実はARX II-13を2066年に誕生させたのは沫嶋黎士だった。全ての虐殺は沫嶋黎士が仕組んだ結果だった、、という説です。

●3.続編への期待説。

これもネット上で少し話題になってましたが、実はスペックのように高視聴率だったら続編であり映画版を製作する意図があった。そのための伏線として最後のあのメッセージを表示したのではないか?という説です。ただ、本作が2013年放送で2年以上が経って、低視聴率だった事を考えると続編は無いかな?という感じです。

●4.特に意味は無い説。

基本的に本作は脚本に無理があるわけです。未来の世界で機械による虐殺があるわけですが、それが解決した描写が無いわけです。ターミネーターではある意味で合理性があるわけです。未来の指導者であるジョンコナーが死ねば機械軍の勝ち。ジョンコナーが助かれば人間側の勝ちという明確な未来があるわけですが、本作ではその辺があいまです。もしかすると、最後に意味深なメッセージを入れれば観客も喜ぶだろうという安易な説も考えられます。

とまぁ簡単に書きましたが、あくまで考察なので明確な説も無いですし、こういう説もあるかもね。ぐらいの感覚で読んで頂けると嬉しいです。

でも思ったより面白かったです。未見の方はTSUTAYA等でレンタルしてみては?

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