アカデミー賞3部門受賞という事で面白い事は分かった上で鑑賞しました。

最初にタイトルを見た時に「天使にラブ・ソングを」的なコメディかと思ってましたが、180度違う作品でした。一言でいえば「衝撃」です。

たぶんネタバレを含んだ方が(この映画すごい感)は演出できるのでしょうが、これは是非本編を見て欲しいです。特に、映画評論家の町山さんが言うように「格闘映画」である事は間違いありません。


●あらすじ。

J・K・シモンズが狂気の鬼教師を演じたことで話題となった音楽青春ドラマ。名門音楽大学に入学したニーマンはフレッチャーのバンドにスカウトされる。ところが、そこで待ち受けていたのは常軌を逸した厳しいレッスンだった。

●感想。


文字通り血の滲む努力を主人公であるアンドリューはするわけです。

映画評論家の町山さんが言うには、本編で出る血は演出ではなくアンドリュー演じるマイルズ・テラーさんの本物の血だそうです。

氷に滲む血・・。

ジャズドラマーとして偉業を残したいと口癖のように言う。彼女も捨て音楽に没頭する日々。

しかし、J・K・シモンズ演じるテレンス・フレッチャーの過酷な指導によって心身共に衰退していくわけです。物語的な部分は割愛するとして、アンドリューはあるジャズライブにドラマーとして参加する。

そのラスト15分の演奏が本当に凄いです。

本編を見るとJ・K・シモンズ演じるテレンス・フレッチャーの指導が行き過ぎたという面もあるわけですが、ボクは本編を見て「彼は天才になった」のだと解釈しました。

もっと言えば「天才とはそういうものなのだ」とも思いました。

思いも寄らないラスト。それは突然に幕を閉じる・・。