最近、「160円払って日経新聞を読む理由」みたいな事を書きました。世間的に言うと、(新聞なんて古いじゃん情報はスマホで十分)みたいな事を言われて新聞はオワコン扱いされてますが、最近改めて新聞の良さを感じてます。

勿論、偏向であったり通った表現もありますが、ボクは逆に全ての情報をネット経由で得る事の危険性も感じてます。

本書「池上彰の新聞勉強術」は、ジャーナリストである池上さんが新聞の良さを改めて伝える本です。



●目次。

プロローグ 一本の新聞記事が世の中を動かす!
第1章 「ニュースを見る目」は、新聞で養う
第2章 まず、何から読んだらいいのだろうか
第3章 速読から読解まで池上彰流・新聞の読み方作法
第4章 「新聞の読み比べ」で身につく情報力
第5章 ネットにテレビに!池上流・メディアミックス新聞術
第6章 知れば知るほど面白い、新聞の取材現場
第7章 新聞の情報整理術&知的活用術
エピローグ 新入社員の新聞勉強術

●感想。

ただ、正直に言って本書はタイトル負けしてます。

「池上彰の新聞勉強術」は新聞勉強術というタイトから想像される(ネットとの対比)とか(新聞の社会的効用)みたない事を語っているわけではありません。要約すれば、(新聞ってこんなに素晴らしいんですよ)(新聞ってこんなに凄い事が書いてあるんですよ)という事が綴られています。

あの社説は良かったですね〜みたいな。

悪く言えば、池上彰良い質問ですね〜的新聞論です。

ニュースの裏側を新聞を通して説明する本です。個人的に残念だった事は、新聞の良さを語るのは良いですが、ネットとの対比とかネット住民がこの本を読んで新聞を読むのかというと話は違います。個人的な感想ですが、やはり新聞は古いなという感想を抱きました。

本書では複数紙の比較が紹介されてて、(新聞によって論調はまったく違います)みたいな事が語られているわけです。ただ、ボクらが知りたいのは新聞の読み比べではなく、各紙の論調の違いであったり、いったいどの新聞を購入したらいいかという事だと思います。

新聞を通してニュースを語るのはいいですが、良くも悪くも池上彰的ニュース解説本です。

そもそもこれを本で語る事が古いのかな?とさえ感じてます。

新聞を購読している方にはおすすめです。